篠原ともえとチーフエンジニアが、爆笑トーク!「クルクルミラクル」な水素の力にワクワクが止まらない体験型イベント「CROWN“next-life”SALOON -SENSE of NEXT-」に行ってみた

東京虎ノ門で開催された新型クラウンのプロモーションイベントは、クルマとしてもブランドとしても多彩な顔を持つ16代目の世界観を、わかりやすく実感できる場となりました。シノラー世代にとってはちょっと先鋭的なアイドルであり、今の彼女を知る者にとっては次世代を牽引するデザイナーでもあり・・・やっぱり多彩な顔が魅力の篠原ともえさんと、チーフデザイナーのトークセッションも聴きどころたっぷり。もうすぐ「来る来る」「ミラクル」な水素ライフ、けっこう興味津々です。

「スター」のオーラが漂う新型クラウン三連星が登場

そもそも、トヨタにとって「クラウン」が、いろんな意味で象徴的な存在であることは、確かでしょう。けれどこと最新の16代目についていえば、その「担当する」範囲がとんでもなく広がりを見せているような気がします。

思えば2021年の「新型クラウン発表会」で4つのモデルをドーンと発表した時から実は、「いつかはクラウン」を飛び越えて、「いつかはクラウン店」ができちゃうんじゃないだろうか、と想像していました。

セダンはともかく、クロスオーバーありSUVありエステートありと、カテゴリーだけみても、主だったところは網羅している感じ。さらにはHEV、PHEV、FCEVと、パワートレーンのラインナップにも、隙はありません(BEVもきっとこれから?)。

これで2ドアクーペとかカブリオレとかがあったら、インポート系も真っ青の中身充実ぶり、しかも日本での知名度は群を抜くプレミアムブランドのできあがり!です。そんなわけで、「THE CROWN」の全国5店舗展開が発表された時には、ひそかに鼻が高くなってました。

TOYOTA、LEXUSに次ぐ、第三の柱と言ったら言い過ぎかもしれません。けれどトヨタ自身もまた、新型クラウンを「多様なお客様の価値観に寄り添うライフスタイルブランド」ととらえています。

そんな中、3月22日(金)から24日(日)にかけて、虎ノ門ヒルズ ステーションアトリウムカフェで開催されたのは、「CROWN“next-life”SALOON -SENSE of NEXT-」と題された体験イベント。

2024年1月16日に全館オープンしたばかりの、虎ノ門ヒルズステーションタワー地下2階を訪れたのは、最終日でした。まず目に入ったのは、アトリウム部に展示された3台の新型クラウン。セダンFCEV、スポーツPHEVそして発売前のエステートPHEVがそれぞれに注目を浴びていました。

水素で焼いたバナナの美味しさと、水素で走るクルマに乗る幸せを実感

並びには、少し先の未来のスマートなライフスタイルについて考える「SENSE of NEXT」をテーマとしたパネル展示を実施。デザイナー/アーティストの篠原ともえ氏ほか、「少し先の未来を見据える力を持った次世代を担うリーダー」たちの取り組みについて、紹介していました。

中でもとくに興味をそそられたのが、「CROWN FCEV×水素カートリッジの未来」という展示です。上質感漂うシステム調理器のコンセプトモデルの燃料は、ポータブル式のカートリッジに充填された水素。将来的には家庭用浄水器用に定期的に宅配される水ボトルのように、サブスク的なカートリッジ供給ビジネスを想定しているそうです。

アトリウムに併設されたカフェでは実際に、水素を燃やして食材をベイクする特別メニューが用意されていました。4種類あるうち、焼きバナナをアレンジしたデザートを試食してみましたが、しっとりした触感が素敵。水素で焼くとほどよく水分が保たれて、優しい口当たりに仕上がるのだそうです。美味しさまでグレードアップされるとは、意外な発見でした。

カフェスペースの特設ステージでは、「CROWN“next-life”SALOON with Forbes JAPAN」と題されたトークセッションを開催。最終日は、クラウンのチーフエンジニア 清水竜太郎さんと、篠原ともえさん、そして司会役の女優でモデルの浦浜アリサさんが壇上に上がました。

「ファッションとサスティナブル」の深い関係性や4つのクラウンがもたらした「型破り」という価値、燃料電池車のある生活といった「水素」にまつわるライフスタイルの魅力など、話題もまた多彩。時にジョークも織り込みながら楽しく語られていました。

とくに印象に残ったのが、篠原さんがクラウンセダンFCEVに乗って感じた「水素で走れるクルマに乗られる時代にいられること自体が、幸せです」というコメント。浦浜さんが水素を使ったスキンケアプロダクトに関わっていることを明かすと、さらなる盛り上がりを見せるところはさすがに女性、というところでしょうか。

トリを飾るエステートの登場とともに、「THE CROWN」網の完成も間近か

今回の「CROWN“next-life”SALOON」は第一弾ということで、今後もさまざまなテーマで同様のイベントが開催される予定です。「少し先のスマートな価値観・ライフスタイルの広がり」を、クラウンというクルマの魅力とともに体験できる貴重な機会となりそうです。

ちなみにクラウン関連のプロモーションとしては、全国の「THE CROWN」店舗において、『CROWN STYLE CARAVAN in THE CROWN』が実施されています。これは「あなたにとってのクラウンに出会う旅」をテーマに、クラウンエステートを含む4台のクラウンを展示、実車に触ったり特別試乗したりする機会が設けられるものです。

初回開催は2024年2月23日に、オープンした直後の「THE CROWN愛知高辻」で行われました。地元愛知県だけでなく大阪府、奈良県、兵庫県などから来店があり、2日間で600名を越えるお客が集まったといいます。

第2回は3月30日(土)~3月31日(日)に、THE CROWN横浜都筑(神奈川県横浜市都筑区荏田東2丁目9−30日)にて開催。翌週の4月6日(土)~4月7日(日)には第3回として、THE CROWN 福岡天神「(福岡県福岡市中央区渡辺通4丁目8−28 FTビル2階が予定されています。ちなみに福岡天神のイベントでは、クラウン乗り比べの試乗申込を3月27日まで受け付け中です。

新型クラウンのラインナップとしてはトリとなるエステートのデビューとともに、残り2店舗(東京と千葉を予定)の「THE CROWN」店オープンを控えて、16代目クラウンを巡る話題はまだまだしばらく、盛り上がることになりそうです。(写真:神原 久、トヨタ自動車)

© 株式会社モーターマガジン社