次のテーマはフランスです。砂で作った彫刻「砂像」を展示する世界で唯一の美術館、鳥取砂丘砂の美術館で、世界から集まった作家たちが4月の展示開始に向け制作を進めています。
鳥取県鳥取市にある砂の美術館は、「砂で世界旅行」と題して、毎年、世界の国からひとつをテーマに選んで砂像を展示しています。
パリオリンピックが開かれる今年は、フランスが選ばれました。
入ってすぐのところに、360度どこからでも鑑賞できる「ノートルダム大聖堂」。
一番奥の正面には、22メートルの壁面を使った最大の作品、「ヴェルサイユ宮殿」です。
歴史的建造物が、細部の彫刻にいたるまで砂で再現されます。
あまりにも有名な建物なので、プレッシャーもかかりますが。
砂の美術館 茶圓勝彦 総合プロデューサー
「世界トップレベルの彫刻家をお呼び寄せしているので、間違いなく皆さんが見て、感動して、満足していただける作品になるように」
フランス革命を物語るルイ16世とマリー・アントワネット妃。
ドラクロワが描いた「民衆を導く自由の女神」。
ナポレオンの戴冠式。
華やかさと激動が入り混じるフランスの歴史も、砂像から知ることができます。
制作するのは、アメリカやヨーロッパ各国などから招かれた、世界トップレベルの砂像彫刻家たち。
その1人、デュトゥラージュさんは、フランスから初めて参加しました。
砂像彫刻家 ベノワ・デュトゥラージュさん(フランス)
「非常にうれしく思っています。この砂の美術館に招かれたことも嬉しいですし、今回のテーマがフランスであることも大変うれしく思っています。そして(ノートルダム大聖堂など)フランスが砂で細かいところまで作られることも」
18の砂像の展示される、鳥取砂丘砂の美術館第15期展示「砂で世界旅行フランス編」は、4月19日に公開が始まります。