「金の船に乗って幸せに」フェリーが黄金色に!インバウンド需要狙う 改修費は4,000万円=駿河湾フェリー 

静岡市清水区の清水港と静岡県伊豆市の土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」が黄金色にリニューアルしました。地元の利用者が減る中、挑むのは新たな客の呼び込みです。

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<社会部 竹川知佳記者>
「静岡市の清水港です。ご覧ください、普段は青色をベースとした駿河湾フェリーが金色に輝いています」

黄金色に一新した駿河湾フェリー。船内の壁や柱、天井なども塗り替え、派手さを抑えながらも高級感の漂う空間です。

大幅な改装にかかった総費用は4,000万円。中部地区の4県(静岡、山梨、新潟、長野)が取り組む「黄金KAIDO」プロジェクトの一環で黄金色に塗装したフェリーにリニューアルしました。これまでの青色とレインボーカラーのデザインを塗り替えた狙いは新たな客層の呼び込みです。

駿河湾フェリーの利用者数の推移です。2013年度の利用者はおよそ24万人。伊豆縦貫自動車道の整備などにより、2022年度にはおよそ10万人となり、この10年間で半分以下に減っています。

「黄金の船」に期待するのはインバウンド需要です。壁一面に広がるプロジェクションマッピングでは、土肥金山の金塊の歴史などを紹介する映像などを上映。アニメーションを楽しみながら、地元の懐石料理店「なすび」と連携した高級弁当やフェリー限定の日本酒「臥龍梅」のスパークリングなどを用意。地元の魅力をふんだんに盛り込み、富裕層の外国人を新たなターゲットに、高い付加価値を提供するサービスを目指します。

<ふじさん駿河湾フェリー 滝浪勇理事長>
「中国の方は金が好きだってこともありますので、黄金街道でインバウンドも増えていますので、海外を中心に売ってきたいという思いはあります。国内外の人たちにうちの金の船に乗って幸せになってもらいたい」

黄金色の駿河湾フェリーの運航期間は未定ですが、利用者の10%を外国人客が占めるようにしていきたいとしています。

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