鹿児島市交通局は27日から、路線バスに電気自動車のEVバス2台を初めて導入する。走行時に二酸化炭素を排出しないのが特徴で、車内には乗客がスマートフォンなどの充電に利用できるUSBポートも備える。26日、易居町のみなと大通り公園で運行開始式があった。
車両はEVモーターズ・ジャパン社製(北九州市)の中型。運転手を含む定員は52人、座席数は22席で、航続距離は最大280キロ。災害時に活用できる100ボルトのコンセントもある。購入費は1両約6200万円。
2台は当初、宇宿や桜ケ丘地区を運行する17、18番線に導入される。同局は走行距離やランニングコストを検証し、さらにEVバスを増やすかは今後検討するという。
バス事業課の岩元育朗課長は「電気のモーターで動くため、振動も少ない。環境保全のためにも多くの人に利用してもらえたら」と呼びかけた。
同局によると、現在、県内で運行するEVの路線バスは他にない。