福田知事、進退明言せず「答える状況にない」 今秋の栃木県知事選 表立った立候補の動きなく

定例記者会見に臨む福田知事=26日午後、県庁

 福田富一(ふくだとみかず)知事は26日の定例記者会見で、今秋にも予定される知事選への対応を問われ、「この場でお答えする状況になっていない。もうしばらく時間をもらいたい」と述べ、明言を避けた。現在5期20年目。進退を表明する時期について「なるべく早く」との考えを示した。

 福田知事はこれまでの取材に「2024年度当初予算案の議決後に進退を公にする」と話していた。同予算案は19日に可決された。

 福田知事は04年12月に就任し、5期目の任期は12月8日まで。前回は任期満了の4カ月前の20年8月に出馬を表明し、同11月の知事選で県政史上初の5選を果たした。全国の現職知事の中で、19年を超える在職期間は最長となっている。

 知事選を巡っては、現時点で立候補の表立った動きはない。

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