寂しさや孤独を抱えて生きてきた2人の男性の出会い 山田太一原作 「異人たち」本編映像

2024年4月19日より劇場公開される、山田太一の長編小説「異人たちとの夏」を映画化した、アンドリュー・ヘイ監督最新作「異人たち」から、アンドリュー・スコット演じる主人公のアダムと、ポール・メスカル演じるハリーが出会うシーンの、本編映像が公開された。

ロンドンの新しいタワーマンションの上層階で暮らすアダムは、12歳の時に両親を交通事故で亡くす悲劇を経験して以来、埋めようのない喪失感にさいなまれ、ずっと孤独に生きてきた。ある夜、ハリーと名乗るミステリアスな青年が、アダムの部屋のチャイムを鳴らす。日本製のウイスキーをちらつかせて「飲まない?」と誘ってくるハリー。「俺が怖い?」「部屋の外に吸血鬼がいるんだ」と、謎めいたことを言う彼は酩酊しているようだ。突然の訪問に戸惑うアダムだが、ハリーの姿からは、必死に人の温もりを求めているような、どこか切羽詰まった雰囲気が感じられる。ハリーもまた、アダムと同様に寂しさと孤独を抱えた日々を送っていたのだ。この日を境に、アダムはハリーのことを気に掛けるようになり、次第に2人は親密な関係になっていく。

アダムを演じたアンドリュー・スコットは、テレビシリーズ「SHERLOCK シャーロック」のモリアーティ教授役で人気を博し、「1917命をかけた伝令」「007 スペクター」などの出演でも知られる。スコットは、「アダムはとても孤独な人物です。とても危うい境地にまで行かなければならないという意味で、演じるのは大変な役でした」と、自身が演じたアダムについて明かしている。

「異人たち」の主人公は、ロンドンのタワーマンションに一人暮らす脚本家アダム(アンドリュー・スコット)。偶然同じマンションの謎めいた住人であるハリー(ポール・メスカル)に出会い、ありふれた日常に変化が訪れる。ハリーとの関係が深まるに従って、アダムは遠い子供の頃の世界に引き戻され、12歳の時に交通事故で亡くなった両親(ジェイミー・ベル、クレア・フォイ)が、そのままの姿で目の前に現れる。想像もしなかった再会に固く閉ざしていた心が解きほぐされ、代え難い安らぎの時を過ごすが、その先には思いもしない世界が広がっていた。

出演は、「1917 命をかけた伝令」などのアンドリュー・スコット、「ロスト・ドーター」などのポール・メスカル、「ロケットマン」などのジェイミー・ベル、「ウーマン・トーキング 私たちの選択」などのクレア・フォイら、イギリスやアイルランドの俳優たちが名を連ねている。第81回ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)に、アンドリュー・スコットがノミネートされた。

【作品情報】
異人たち
2024年4月19日公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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