「俺にも通訳がいれば無罪放免だったのに」MLB大物レジェンドが大谷翔平の声明発表に皮肉! NY紙は「再び米球界を揺るがす」と問題視

米球界から永久追放されているレジェンドの発言が大きな波紋を呼んでいる。

現地3月25日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は古巣ロサンゼルス・エンジェルスとのオープン戦前に、専属通訳だった水原一平氏を巡る違法賭博問題に関する声明を発表した。

日米メディアを中心に約100人の報道陣が会見場に殺到した。20日に米スポーツ専門局『ESPN』や米紙『Los Angeles Times』などが水原氏の「大規模な窃盗の疑い」をスクープし、事態を重く見たドジャースが同氏を電撃解雇してから沈黙を貫いてきたスーパースターが、初めて口を開いた。

大谷は視線を前に向けて、冷静な口調で一連の騒動を説明した。「僕自身も信頼していた方の過ちだったので、悲しくてショックです」と落胆の色を隠せず、元相棒が巨額の借金を抱えていたことも知らなかったという。しかも、「結論から言うと、彼が口座からお金を盗んで僕の周り、みんなに嘘をついていた」と語り、公私ともに良きパートナーだった水原氏の信じられない虚偽を認めた。

また、ギャンブルへの賭け事や違法ブックメーカーへの送金を依頼したという憶測を真っ向から否定。「彼が僕の口座からお金を盗んだ」など、手元に置いたメモを参照しながら、約11分間に渡って水原氏の違法賭博疑惑の経緯を告白した。
現代の野球界を牽引するスーパースターの声明を受け、メジャー通算4256安打の最多記録を持つピート・ローズ氏の発言が物議を醸している。

米紙『New York Post』の電子版によると、かつてMLBとNFLでプレーしたジョシュ・ブーティー氏のインスタグラムに登場したローズ氏は今回の騒動についてコメントを求められると、「70、80年代に自分にも通訳がいてほしかったな。そうすれば、俺は無罪放免だったのに」と爆弾発言し、まるで大谷を皮肉るように表現。同紙は「オオタニの元通訳を巡る今回の賭博スキャンダルは、再び球界を揺るがし、賭博とスポーツの関係にスポットライトを当てた」と言及している。

発言の意図は不明だが、聞き捨てならないローズ氏のセリフにファンは憤怒している。SNS上には「老いぼれが言うことなんて、誰も気にしない」「くだらない」「ひどい」「オオタニはお前と違って、野球に賭けていない!」「彼には新しい通訳が必要だ」などと、レッズのレジェンドには多くの批判が寄せられている。

MLBで輝かしい記録を持つ同氏だが、1989年にシンシナティ・レッズの監督時代に野球賭博に関わったとして、米球界から永久追放処分を受けている。野球賭博関与を巡り、米球界に再び暗雲が漂い始めた中での問題発言。騒動は決して小さくない。

構成●THE DIGEST編集部

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