『花に魅せられて』いけばなの根源、池坊の作品を体験してきました【目黒区美術館】

突然ですが、みなさんは「いけばな」を見たことがあるでしょうか。
私は祖母が生け花を習っていたので、見たことはあったのですが”展示”という形では見たことがありませんでした。

今回は目黒区美術館の区民ギャラリーで、いけばな展『花に魅せられて』を鑑賞してきたので、その様子をレポートします。

『花に魅せられて』の概要

今回の展示は、目黒区を中心に活動する華道家元池坊(以下、池坊と表記)の支部「池坊東京橘会支部」が創立100周年を記念して行う展示です。
展示作品は春をイメージしたいけばなが約50点展示されます。

そして、目玉は幅3メートルにも及ぶいけばな。
そんなに大きいいけばな、一体どんな形なんでしょうか。見るのが楽しみです。

巨大な生け花

こちらが幅3mにもなるいけばな。

大きさが伝わらないかも、と思い引きでも撮ってみました。

正直いけばなに関しては完全な素人ですが、生命力のようなものを感じて見入ってしまいました。

いけばなの池坊とは?

いけばな自体は飛鳥時代から原型があったとも言われ、池坊が「いけばな」という形にしたのが室町時代なんだそうです。
教科書レベルの歴史がある話ですね…!

あとは聞いて驚いたのが、そもそもいけばなを確立したのが池坊なので、池坊に「流」や「派」はつけないんだそうです。
たしかにすべての元となってものに〇〇流とかはつかないですもんね。

華道家の方からこういった貴重なお話を聞きながら鑑賞させていただきました。

アートな作品や中学生の作品も

また池坊のいけばなには「自由花(じゆうか)」というスタイルがあり、これは決まった型はなく幅広い表現ができるスタイル。

自由花コーナーではアーティスティックな作品も多く、美術館の作品を見ているようでした。

展示されていた自由花

他にも最年少では中学生の作品もあり、いけた本人もいらっしゃったので話を聞いてみると友達に誘われていけばなを始めてみたんだとか。

感性が研ぎ澄まされれた大人になりそうですね。

さいごに

今まで真剣にいけばなを見る機会はなかったのでとても新鮮でした。
また、いけばなにもいろんなスタイルがあり、若者も参加できるということが知れてよかったです。

目黒区美術館では定期的にこういった展示会をしているので、またアナウンスしていこうと思います。
ぜひ頻繁にナカメディアのチェックをお願いいたします。それでは!

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