鉾田一高講師を懲戒免 生徒会費190万円着服 茨城県教委 教諭2人を停職処分 校内で盗撮、ひき逃げ

記者会見で謝罪する県教委担当者ら=県庁

茨城県教育委員会は26日、県立鉾田一高の生徒会費190万円余りを着服したとして、同校常勤講師の40代男性を懲戒免職処分にしたと発表した。指導監督に適正を欠いたとして校長を減給2カ月(10分の1)、着服行為を結果的に見逃したとして、教頭と事務室長を減給1カ月(同)の処分とした。処分はいずれも同日付。

県教委によると、講師は昨年6月~今年1月、生徒会の会計担当を務め、部活動で使う器具代や大会参加費などを架空請求し、受け取った現金をそのまま着服していた。昨年6月の文化祭では、美術部の活動費1万2000円と1クラスの売上金3万円も着服。架空請求を含め不正は計51件に上った。

校長が今年1月に生徒会の会計書類を点検した際、支出額に対して、物品購入などに必要な「支払伺い書」が不足しているのに気付き発覚。講師は着服を認め、「生活費に充てた」と話しているという。着服した金は家族が全額返済しており、県教委は被害届提出を見送る方針。

県教委は同日、ほか2人の処分も発表。校内で女性教職員のスカート内を盗撮したとして、県北地区の中学校の30代男性教諭を停職6カ月の処分とした。ひき逃げ事故を起こしたとして、県央地区の小学校の50代女性教諭を停職3カ月の処分とした。いずれも同日付。

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