東和銀行(群馬・前橋市)の融資金詐取 建設作業員の男、7回目の逮捕 群馬県警

 東和銀行(群馬県前橋市)が融資金をだまし取られた事件で、群馬県警捜査2課と高崎北署は26日、詐欺の疑いで、東京都足立区の建設作業員の男(59)と、高崎市のエステ店従業員の男(42)の両容疑者を再逮捕した。

 2人の再逮捕容疑は共謀して2020年12月下旬ごろと21年6月下旬ごろの2回、エステ店従業員の男を個人事業主と偽った確定申告書などを同行職員に提出、合わせて5000万円の融資を申し込み、手数料などを差し引いたおよそ4980万円をだまし取った疑い。

 県警によると、2人とも容疑を認めている。融資金計約5000万円のうち、1388万円が以前借り入れた融資の返済に充てられ、計約3000万円が建設作業員の男が管理する口座に一時移されたという。

 県警は、建設作業員の男は融資金の一部を自身が経営する会社に還流する目的があり、エステ店従業員の男は借金返済や経営していたエステ店の資金繰りのため犯行に及んだとみて、詳しく調べている。

 指南役とみられる建設作業員の男は別の男と組んだ詐欺罪で公判中で、逮捕は7回目。エステ店従業員の男との間では今回を含む4回の融資で、計約1億円を詐取したとみられている。

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