少しでもラクに家事を回すには?本多さおりさんの“私にやさしい家事のコツ”

考えない&迷わないようにすれば最低限の時間と労力で片づく!整理収納コンサルタントの本多さおりさんが実践する家事のコツを教えてもらいました。

「もう無理ー! !」

整理収納を仕事にして家事の本も出している私ですが、実は料理は大の苦手……。平日ほぼワンオペだった頃、いっぱいっぱいになって「もう無理ー! !」と爆発したことも!だから、自分が機嫌よく暮らすためにも「少しでもラクに家事を回すには?」と日々考えています。家事は同じ動作を繰り返すことが多いから、何も考えずに動けるよう、物を置く位置などを工夫するとスムーズ。最低限の時間と労力で作業が片づいて、気分もいいんです。料理も洗濯も片づけも、いつも同じペースでよどみなく進む――そんな工夫が家のあちこちにあるとラクですよ。

本多さんにとっての「私にやさしい家事」とは?

1.頭を使わない

「今日の献立どうしよう」「あの洗剤はまだある?」など迷ったり考えたりするとその時点で疲れちゃう。省エネでサクサクこなせることが大事なんです。

2.ムダに動かない

家事はちょっとした作業の積み重ねなのでムダな動きが多いとクタクタに。必要な物がその場で取れる収納にすると時短になって体力も心も消耗しません。

3.1人で頑張らない

自分だけ頑張ると大変すぎるので、家族にも無理なくできることをお任せ。家事の負担を軽くしてくれる家電やグッズにもどんどん頼って自分を助けます。

頭を使わないために『考えない&迷わないようにする』

考えるのが苦手な献立は、子どもの好物だけを鬼リピする

カレー、シチュー、麻婆豆腐、オムライスなど、子どもが喜ぶメニューのみで献立のローテーションを組んでいます。確実に食べてくれるし、料理が得意じゃない私も気がラク。みんながハッピーです。

食器収納は「盛る」・「飲む」で分けると子どもたちに聞かれない

子どもに「のど渇いた~」「コップ取って」と頼まれると、家事の流れが止まってイラッとすることも。子どもにもわかりやすいしまい方にすると、自分で飲み物を用意してくれて、母は助かります。

引き出しのフチにラベルを貼れば、上から見てパッと見つかる

これなら引き出しを少し開けただけでラベルを確認できて便利。ストック食材がたくさんあっても「乾物はここ」など収納エリアが決まっていると、すぐ見つかります。夫にもわかりやすいと好評です。

子どもの下着と靴下は、兄弟別に色と柄を固定すると管理がラク

下着の上は兄がグレーで弟は白。パンツは兄が無地、弟は柄物。2歳違いでサイズが似ていても色や柄を決めているから、洗って畳むときも買い替えでも迷いません。子どもも間違えずに着られます。

冷蔵室は「同じ物を縦1列」にしまうと、ひと目でわかる

コンビニ方式

ドリンク類など同じ種類を縦に並べると、手前の物を見るだけで奥に続く物まで一目瞭然!開封日などのラベルを貼るのも前面の物だけ。納豆やキムチもケースを使って縦に入れると取るのもスムーズ。

消耗品は「定期便」で買うと忘れていても勝手に届く

洗剤などを切らさないよう在庫を全て把握するのは面倒。「Amazon定期おトク便」で自動的に届くように設定したら、在庫がなくてピンチ!ということがなくなりました。覚えてなくていいのはラク。

<教えてくれた人>
整理収納コンサルタント 本多さおりさん
「家事効率は収納で変わる」と語る暮らしのプロ。5年前に築13年の中古マンション(65平米)をフルリノベーションし、同い年の夫(39歳)、2人の息子(8歳、6歳)と暮らす。近著に『私をあたらしくする51のこと』(大和書房)など。

『私をあたらしくする51のこと』(大和書房)

参照:『サンキュ!』2024年4月号「私にやさしい部屋にする。」より。掲載している情報は2024年2月現在のものです。撮影/大森忠明 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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