【カンボジア】カンボジアとラオスが覚書、売電などで[政治]

カンボジアのフン・マネット首相とラオスのソンサイ首相は25日、ラオス首都ビエンチャンで会談し、エネルギー分野で協力を強化することなどを確認した。これを受け、両国はラオスからカンボジアへの電力輸出などの協定3件、覚書4件を締結した。カンボジアとラオスの各紙の電子版が26日までに伝えた。

協定と覚書の調印には、フン・マネット首相とソンサイ首相が立ち会った。協定と覚書のうち5件はエネルギー分野の協力に関するもので、カンボジア鉱業・エネルギー省と、ラオス電力公社(EDL)やラオス企業がそれぞれ調印した。

うち1件は、ラオスのセカマン第2水力・風力ハイブリッド発電所からカンボジアが電力を購入する内容の覚書。カンボジア鉱業・エネルギー省とポンサップタビー・グループ・ソールが調印した。

両首相は会談後の共同記者会見で、ラオス国営のラオス航空がビエンチャンとカンボジア首都プノンペンを結ぶ直行商業便の運航を再開したことに触れ、歓迎の意向を表明した。フン・マネット首相は、両国の観光、貿易などの振興につながるとの期待を示した。

ラオス航空は19日に運航を再開し、ビエンチャンから116人、プノンペンから86人が搭乗した。この路線は火・木・土の週3回の往復運航で、機材はエアバスA320、ATR72になる。

フン・マネット氏は25~26日の日程でラオスを公式訪問した。2023年8月の首相就任後、ラオスを公式訪問するのは今回が初めて。

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