フィリピン証券取引委員会(SEC)は25日、暗号資産(仮想通貨)交換業の世界最大手バイナンスについて、国内から同社ウェブサイトへのアクセス遮断を決定した。国内での営業が実質的に禁止となる。
バイナンスはフィリピンで交流サイト(SNS)を利用し積極的な集客をしているが、証券委から営業許可を得ていない。証券委のエミリオ・アキノ委員長は「国民の資産に対する脅威になり得る」と指摘した。アクセス遮断に当たっては、利用者の資産移動に十分な時間を与えると説明した。
バイナンスは400超の暗号通貨を取り扱い、1日の平均出来高は世界全体で650億米ドル(約9兆8,000億円)に上る。証券委は昨年11月からアクセス遮断を検討していた。