インスタ郷土愛でじわり浸透 那須烏山の魅力発信 宇大4年堀江さん、卒業後も活動に意欲

「なすからの空」で市の地域資源を発信している堀江さん

 栃木県那須烏山市内の地域資源を幅広く紹介するインスタグラムのアカウント「なすからの空」がじわじわとフォロワーを増やしている。市出身、在住の宇都宮大4年堀江春花(ほりえはるか)さん(22)がほぼ毎週、投稿している。フォロワー数千人を目指し「大学を卒業し就職しても、市の魅力を広めるため個人的な活動として続けていきたい」と意気込んでいる。

 堀江さんは大学の授業や趣味の旅行で他地域を多く訪れたことで、市の魅力を改めて感じた。自然風景やレトロな街並み、地域づくり活動に励む市民…。「那須烏山のいろんなことを知れるアカウントを作りたい」と、2023年3月に「なすからの空」を開設した。

 アカウント名には「知れば知るほど奥深い宇宙」との思いを込めた。取り上げる対象は、桜や紅葉の名所など季節に合わせたものから、地域に残る民話まで幅広い。

 「1年間でフォロワーが100人いけば良いかな」と考えていたが、既に160人に達した。「関わった人が紹介してくれているから」と控えめに語る一方、「いろんな人に届けたい。最終的な目標は千人」と見定める。

 2月には「他人の視点からも市の良さを知りたい」と、市街地を巡って写真を撮るイベントを周囲と協力して開催。そこで、木漏れ日が差し込み、どこか懐かしさを感じさせる小道を見つけた。「これまでは全然気付きもしなかった場所だった」と、活動を通じて新たな発見も生まれている。

 4月には市役所に入庁する。活動に充てられる時間の減少が予想されるが、「写真を撮ることも新たな地域資源を見つけることも好き。好きなことだからこそ、続けたい」と目を輝かせる。

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