高松市/高松競輪場再整備DBO、梓設計らで24年度から実施設計

高松市は、2024年度当初予算にDBO(設計・建設・運営)方式を導入する高松競輪場再整備事業として4億6百万円を計上した。チャリ・ロト(東京都品川区、上田博雄代表取締役)を代表企業とするグループが事業者に決まっており、25日に閉会した3月市議会定例会で高松競輪場再整備事業建設工事の工事請負契約の締結が承認された。工事請負金額は70億3010万円(税込み)。サイクルツーリズムの拠点としてホテルなどを整備し、自転車文化を創造する「ハイブリッド競輪場」を目指す。
同グループのその他の構成員は梓設計、四電技術コンサルタント、大成建設、日栄建設。競輪施設の実施設計・建設と競輪事業の運営、事業用定期借地による余剰地活用を一体的に担う。梓設計と四電技術コンサルタントが4月から実施設計を作成する。
25年7月に競輪場の本場開催を休止し競輪施設の解体に入る。26年度に新築工事を始め、27年12月に競輪施設をプレオープン、28年度上期に余剰地エリアを含むグランドオープンを予定している。施工は大成建設と日栄建設が担当する。
同グループの提案概要によると、競輪エリアのほか、▽スポーツゾーン=BMXをはじめ都市型スポーツを集積▽パークゾーン=芝生が広がる憩いと遊びの空間を提供▽マーケットゾーン=競輪場が見えるホテルの建設や前庭での日曜マルシェ開催、沿道にショップ群を連ねる▽チータカ広場=自転車への興味につながるオリジナル遊具などを設置-の四つに分けて整備の方向性を打ち出している。
所在地は福岡町1の453の4ほか。基本設計は梓設計・四電技術コンサルタントJVが手掛けた。アドバイザリー業務は地域経済研究所が担当。

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