ショコラさんの健康法。退職後に始めたことは?「自分でしっかり歩ける」ことを目指して!

仕事と節約生活を車の両輪にして走り続けてきたショコラさん。楽しくおしゃれな節約法やありのままの暮らしを発信するブロガーとしても大人気です。2023年3月に、長年続けてきた仕事をやめて、年金中心の生活に。健康的な生活を送るために心がけていることについてうかがいました。

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週2回はジム通い。憧れのフラダンスとヨガ、水中ウォーキングも!

仕事を優先していたころは、「65歳までは我慢しよう」とおあずけにしていたことがいろいろありました。その一つが「ストレスのない、より健康的な生活」です。

「もともと運動はあまり好きではないのですが、昨年3月の退職後は歩くこと、動くことが減っていたこともあり、ぜひ始めたいと思っていたのがフラダンスやヨガでした。区の広報誌で見つけた、格安のお試し料金で体験できるスポーツジムのプログラムの中にフラダンスとヨガがあったので、何度か通ってみたのです。12回で6000円、1回あたり500円。体力がなくてもできそうな水中ウォーキングとアクアダンスもお試しで始めたら、けっこうおもしろくて。どのプログラムもすっかり気に入って、昨年8月に正会員になり、今も4種目を全部続けています」

週に2回、月曜日と水曜日がジムの日です。

「月曜日の午前中はヨガ、水曜日の午前中はフラダンスのレッスン。午後は、水中ウォーキングとアクアダンス。アクアダンスは、水の中でエアロビクスをするイメージですね。陸上でのエアロビはきついけれど、水の浮力があるのでジャンプも楽ですし、水の抵抗があるから筋肉もつくらしいの」

フラダンスは、じつは今回が初めてではないといいます。

「15年ほど前に、別のスポーツクラブでフラダンスを少し習ったことがありました。基本のステップや手の動きなどを教えていただいて、1曲くらいは踊れるように。結局、仕事で時間がとれず続けられなかったのですが、機会があったらぜひもう一度トライしたいと思っていたんです。パートに変わったときに、また始めたいと思って買ったパウスカートは、衣類を大量に処分したときにも大事にキープ。大正解でしたね」

フラダンスの練習用スカート「パウ」。10年前、ヤフオクで購入したもの。「その後10年間、いつかまた始めたいなあ、と大切に取ってあったのですが、昨年から復活。捨てないでよかった!」

フラダンスのお仲間は、同年代か70代くらいの方が中心です。

「ベテランの方が多いので、一番後ろで皆さんの踊りを見ながらついていく感じ。手と足の動きを両方一緒に覚えるのも、曲に合わせて踊るのもなかなか大変。でも、ハワイアンの女性ボーカルの曲が流れるなか、ステップの練習をしていると心もリフレッシュ。とっても楽しくて癒されますし、フラのステップや腰を少し落として踏むので軽いスクワットにもなるんです」

ここでは筋トレ用のマシンルームがありますが、ショコラさんは未体験。

「マシンを使った筋トレを目的に来ている方もいますが、私は歯をくいしばってまできついこと、無理なことはしたくないの。ストレスになりそうなことは避けて、もっぱらフラとヨガと、水中でラクにできるトレーニングだけを続けています。自分に向いている運動の種類やレッスンの中身を選べば、途中で挫折せずに楽しみながら続けられるんですね」

ジムに行くときは荷物が多いので、この大きなバッグを持っていきます。「フラダンスの衣装と水着、タオル、シャンプーセットは必携。ジムでお風呂に入ってから帰るので、着替えの衣類も必要なんです」

足の指を骨折し、ギブス生活を2カ月

順調にジム通いを続けていたところ、昨年11月、予期せぬ出来事が。

「ジムの更衣室のベンチに足をぶつけてしまって。そのときは家まで自転車で帰って来たんですが、指が倒れていたので、これは骨折だな、と。病院でギブスをして、完璧に治るまでに2カ月かかりました。骨密度が下がっているのかと思って先生に聞いてみたら、骨密度は関係なく、若い子でもぶつければ折れるよ、とのこと。ただのあわてんぼうでした(笑)。2カ月の間、ジムに行けなかったのが残念でしたね」

その後、無事に回復してギブスもはずれ、またジム通いを再開しています。

かかと落としで、骨量アップ

水中ウォーキングでは、「骨が強くなる歩き方」を取り入れています。

「骨折体験をしたから、というわけではなく、それより前の一昨年、本格的な医療機器で骨密度を測る機会があったのです。そのときドクターに、まだ薬を飲むほど骨量が減っているわけではないけれども、骨粗しょう症の予防のために“かかと落とし”をするといいよ、とアドバイスされました。この先、何もしないでいたら骨は減る一方なので、骨の強化も目標にしています」

そこで、水中ウォーキングをするときには、かかとに力がかかるように意識しながら、歩いているそうです。

「1歩1歩、足を少し高く上げるようにして、かかとから、ドン、ドンと、地面におろしていきます」

かかと落としは、下の階に響かない日中なら、家の中でもできるそう。

「キッチンに立っているときでも、カウンターに手を置いて、かかとの上げ下ろしをするだけ。かかとをゆっくりと持ち上げて、ドン、ドンと床に落とします。1日トータルで50回くらいになるように、10~20回ずつでもいいから何度かに分けて続けるといいですね」

骨の強化のために、キッチンのカウンターで“かかと落とし”を10~20回。「かかとの骨に圧力をかけて刺激することで骨が強くなり、骨密度アップをめざせるそうです」

ジムに通うようになって、心身ともによい効果を感じられるといいます。

「ジムでは午前、午後、めいっぱい動くので終わるとクタクタ。ジムの費用は月に1万500円ですが、週2回のジム通いのおかげで、仕事をしていたときと同じように生活にリズムができて、心身ともにハリが生まれています。筋肉量や体脂肪を測れる機械で3カ月に1回測定していますが、筋肉量はちょっと増えているので、成果を感じられますね」

お楽しみのお菓子は控えていないそうですが、
「減量より、筋肉を増やしつつ現状維持できればいいかな、と思っています」

人生100年! 自分でしっかり歩ける健康体をめざします

人生100年時代とはいうものの、寿命より“健康寿命”を大切にしたいといいます。

「100歳まで生きたいとは思わないけど、生きている間は車いすや寝たきりになるのではなく、しっかり歩けることが大事だと思うのです。ジムでもめいっぱい動きますが、ふだんから外出するときには、大股で歩くことを心がけています」

ママチャリで喫茶店、銭湯をめぐり、ピアノも再開!

自転車も大好きなショコラさん。ジムに自転車で通うほか、見知らぬ街にも自転車で出かけて喫茶店めぐりや銭湯めぐりを楽しんでいます。自転車散歩は、初めて出会う風景や風を感じながらストレスなく足の筋力を鍛えられ、気持ちもリフレッシュできる格好のお楽しみタイムです。

「以前から、次男と一緒によくママチャリで遠出をしていましたが、最近では一人でも出かけていきます。銭湯の近くにある喫茶店で、あんみつを食べたり、レトロな喫茶店で、昔ながらの懐かしいプリンやホットケーキを食べるのも楽しいですね」

自転車散歩とともに心の健康に一役買っているのが、旅や音楽を楽しむ時間です。

高校時代の親しい友人3人組や、SNSを通じて知り合ったシングルシニアの方々との日帰り旅行や食事会も恒例イベントのひとつです。

旅が大好きなので、行きたいところがあるとメモしておき、平日やオフシーズンの安い時期にひとり旅に出ることも。最近では、気ままな愛知の旅を満喫してきました。

「小学生の頃に習っていたピアノを大人になってから再開し、当時ハマっていたテレビドラマ“ロングバケーション”のテーマ曲、“セナのピアノ”を発表会で弾くことができました。その後20年あまり、仕事が忙しくなってすっかり離れていましたが、退職後、保管していた楽譜を取り出し、貸しスタジオのピアノや自宅の電子ピアノで、お気に入りの曲、パッヘルベルの“カノン”を練習中です」

昨年買った電子ピアノで、ピアノの練習を再開。本体は楽天のネット通販で約1万6000円、台はメルカリで約3000円。台を折りたためばコンパクトに収納できます。

昨年は長男家族に女児が誕生し、初孫を囲んでの「お食い初め」「ひな祭り」などのイベントも増えています。
「夜、孫の動画を眺めるのも至福のひとときですね。癒されます~」
自由な時間を生かして、お金をかけずにイキイキと健康的な暮らしを紡いでいます。

現在、実用情報雑誌での連載記事も執筆中。
「50代〜60代の初めの頃に思い描いていた“がまんせずに過ごす”暮らしができて、毎日が楽しいです」


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