富山県の氷見市と高岡市の魅力PR 東日本大震災で被災のJリーグ東北4クラブ、継続支援スタート

氷見市の観光地や名産品を紹介するJクラブのチアリーダーら=ひみ番屋街

 東日本大震災で被災した東北地方にあるサッカーJリーグの4クラブが26日、能登半島地震の被災地への継続的な支援をスタートさせた。この日は富山県氷見市を訪れ、地域の魅力をPRする動画を撮影。高岡市内の農園でチューリップの箱詰め作業も行い、27日に石川県七尾市の避難所に届ける。

 J2の仙台といわき、J3の岩手と福島が「東北connectプロジェクト」と銘打ち企画。仙台のチアリーダーとOBの富田晋伍さん、各クラブのマスコットが参加した。

 この日は氷見市北大町のひみ番屋街を訪問。レストランや土産店を回りながら、地元の名産品を紹介する様子を動画にまとめた。完成した映像は各クラブの交流サイト(SNS)やホームページに掲載する。

 一行は高岡市戸出放寺の堂前農園も訪ね、チューリップ約500本を包装した。27日に七尾市の矢田郷地区コミュニティセンターに寄贈するほか、チアリーダーによる長期避難者向けの体操教室も開く。

 富田さんは「東日本大震災では他の地域の支援があったからこそ、チームや東北が前に進むことができた。自分たちができることを続けたい」と話した。

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