京都・丹波の観光促進へ、府立大生と園部高の若者がプラン発表 SNSにイラスト加えて親しみやすく

大学生の講評を聞く地域のにぎわい作りのプランを発表した高校生(右)=南丹市園部町・市国際交流会館

 京都府立大の学生と園部高(京都府南丹市園部町)の生徒らが、丹波地方や同市の観光促進やにぎわい創出に向けて考えたプランの発表会が、市国際交流会館であった。互いのアイデアについて意見交換し、地域の課題への理解を深めた。

 同市の事業で、同大学公共政策学部の窪田好男教授の研究室と同高が連携し、8日に開催。大学生4人と高校生3人が参加した。

 大学生は、丹波地方への観光促進をゼミのテーマにしており、インスタグラムを活用するプロジェクトを紹介した。観光スポットの写真にイラストを加えて親しみやすくしたり、行きにくい場所へのアクセスを細かに記したりと、発信方法に工夫を加えたことを明かした。

 高校生はそれぞれ、観光客の食への関心が高いことを裏付ける調査結果や、サンガスタジアムでサッカー以外のイベントを開催する案を披露。祖母らが話す「丹波弁」を使うラジオ番組をつくり、地域への愛着を持ってもらうというアイデアも出された。

 同高2年の生徒(17)は「大学生の案はSNSを使うなど実践的で参考になった。課題はこういう風に解決していくんだとイメージもできた」とうなずいた。

 高校生のプランを講評した同大学3年藤田日菜子さん(21)は「丹波に住んでいるからこそのリアルな提案で興味深かった」とうなった。

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