2024年の栃木県内地価が26日に公示「LRT沿線エリアで好調目立つ」

とちぎテレビ

2024年の栃木県の地価が26日公示され、住宅地と商業地は32年連続で下落しましたが、下落率はそれぞれ前の年より縮小し、工業地は3年連続で上昇し、上昇率は拡大しました。

「地価公示」は、国土交通省が今年1月1日時点で調査した土地の価格で、県内の住宅地や商業地、それに工業地の合わせて466地点が対象となりました。

このうち地価が上がったのは、前の年に比べて36地点増加し150地点、横ばいは11地点減少し63地点でした。前の年と比べた平均の変動率は、住宅地はマイナス0.5%、商業地はマイナス0.3%と、32年連続で下落しましたが、下落率はそれぞれ前の年より縮小しました。一方、工業地はプラス2.2%と3年連続で上昇し、上昇率は拡大しました。全ての用途の平均はマイナス0.3%と32年連続で下がったものの、下落率は前の年より縮小しました。

住宅地で最も地価が高かったのは、前の年と同じJR宇都宮駅東口エリアの宇都宮市宿郷5丁目で、1平方メートル当たり14万3千円でした。地価の上昇率はゆいの杜4丁目が、7.5%で最も高くなりました。

商業地で最も地価が高かったのは、JR宇都宮駅東口エリアの宇都宮市東宿郷1丁目で、1平方メートル当たり40万8千円と、前の年に続いて県内最高となりました。地価の上昇率は宇都宮市陽東4丁目が3.8%で最も高くなっています。これらの地点はいずれもLRT・ライトラインの沿線で去年、開業した影響が大きいということです。

工業地で最も地価が高かったのは、宇都宮市川田町で前の年と同じ4万5千円でした。

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