アマゾン森林保護に11億ドル拠出、仏・ブラジル首脳が合意

Ueslei Marcelino

[ベレン 26日 ロイター] - ブラジルとフランスは26日、ブラジルとガイアナ共和国にまたがるアマゾン熱帯雨林の保護に向け、今後4年間で10億ユーロ(11億ドル)規模の官民資金を動員する投資プログラムを導入するとの共同声明を発表した。

フランスのマクロン大統領は、26日から3日間の予定でブラジルを訪問中。アマゾン川河口近くの都市ベレンに到着し、ルラ大統領と会談した。

共同声明は「われわれ(ブラジル、フランス、アマゾン周辺国)は、熱帯雨林保護への国際的なロードマップ促進に向け力を合わせることを決定した」と表明。地球温暖化抑制のため、2030年までにアマゾンの森林破壊を食い止めることを目指すという。

また、「大統領らは熱帯雨林の保全、再生、持続可能な管理へのコミットメントを表明するとともに、革新的な金融手段の開発や環境サービスへの資金拠出など野心的な課題に取り組むことで一致した」と説明した。

ブラジルは、ベレンで来年開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)で議長国を務める。

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