日本酒「吉」「幾三」、販売始まる 青森・西目屋村 本人育てた米使用

幾三米を使った清酒「吉」とにごり酒「幾三」

 青森県西目屋村の親善大使を務める歌手吉幾三さん(五所川原市出身)が育てた米から造った日本酒の販売が26日、村内の観光施設で始まった。清酒「吉」とにごり酒「幾三」の2種類で計1400本限定。販売に先立ち25日、同村の「道の駅津軽白神」で報道関係者向けの試飲会が行われた。

 同村は2016年から、吉さんが作付けした米を「幾三米」と名付け、ふるさと納税の返礼品として活用している。村のさらなるPRのため、弘前市東目屋地区の酒蔵「白神酒造」の協力を得て初めて日本酒を造った。今後ふるさと納税の返礼品に加えることを予定している。

 米の品種は「はれわたり」で、同社の西澤誠社長によると、同品種を使った日本酒は県内初。雑味を取り除きつつ、うまみを抽出した。フルーティーですっきりした味に仕上がっている。西澤社長は「口に入れた時の香りの高さが特長。吉さんの姿を想像しながら飲んで」と話した。

 ラベルの文字は吉さんが自ら揮毫(きごう)した。四合瓶で、販売本数は「吉」が千本、「幾三」が400本。価格はともに2200円(税込み)。

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