変化によるストレスに負けないで〜!
相変わらず気温の高低差が激しいですね。3月から4月にかけては何かと「変化」の多い時期。卒業〜入学、引っ越しや社内での異動、クラス替えなど慣れ親しんだ環境から変化を迎えるにあたって、あれやこれや気になってちょっと憂鬱だな〜と思っていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。また、家計を守る方には、物価高騰のニュースも気になりますよね(私もものすごく気になっております!)…今回はこんな時こそ必要な「笑うこと」についてお伝えしたいと思います。
笑いは私を整える!
■笑いは自律神経のバランスを整えてくれる強い味方
ヒトには生命活動をある一定の安定した状態に保ってくれるための機能がある、ということについては過去にもコラムでお伝えしました。
交感神経(ストレス)・副交感神経(リラックス)が交互に優位になって「自律神経」のバランスを整えて、心と身体のバラウンスをいい感じにしてくれる、すごい機能です。
ヒトはそもそも「変化を嫌う」生きもので、環境が変わることへの不安や、知らないこと(もの)に対するストレスがとても大きいのです。なので、変化の多い季節は不安や緊張が高まった状態が続きやすく、交感神経が優位になってしまいがち。※ちなみに「良い変化」もストレスの一因になります。
「笑う」ことで副交感神経を優位に導くことができるので、ストレスホルモンの分泌が減って神経のバランスが整いやすくなるのです。
■酸素を大量に取り込んで脳を活性化
私たちは毎日呼吸をして生きていますが、呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2種類があります。起きて活動している時は、特に意識することなく自然にしている「胸式呼吸」、睡眠時には意識せず「腹式呼吸」になっています。胸式呼吸のときは交感神経が優位になりアクティブな状態になりますが、腹式呼吸は副交感神経が優位になってリラックスした状態になります。
「笑う」ときは腹式呼吸になり、取り込まれる酸素の量が通常呼吸の3〜4倍、深呼吸の2倍近くにもなるといわれています。脳はストレスを受けると興奮状態になって酸素の消費量が増加し呼吸も浅くなって酸欠状態になりやすくなるので、積極的に笑って酸素を大量に取り込むことも大事。脳にもっと酸素を!です。
笑いの種類3つ
ひとくちに「笑う」といっても、笑いには次のように3つの種類があるといわれています。
①楽しいとき、面白い!と感じたときに出る「快の笑い」
②コミュニケーションの場で出る「社交場の笑い」
③緊張状態がほぐれてほっとした時などに出る「緊張緩和の笑い」
2番目の「社交場の笑い」は相手のある時=いわゆる「お付き合い」のシーンでしょうか。顔で笑って心で…なんて言葉もありますが、作り笑いも時には必要ですよね。この場合の笑いはおつき合いには大事かもしれませんが、自分の心身にとってはあまり有効ではなさそうです。
3番目の「緊張緩和の笑い」については意識してできることではないですし、この笑いの前には「緊張状態」が必須でついてくることになります。ストレスからの解放といった場面でこぼれ出たってイメージですね。ということは、1番目の「楽しい」「面白い」を増やすことが一番!積極的にご自身の楽しいこと・面白いことを増やしていただきたいと思います。
積極的に笑う活動=笑活(しょうかつ)を
今ふと「そういえば、最近笑ったのはいつだっけ…」と思っていらっしゃる方、要注意です。笑うことが大切とわかっていても、いざ笑うとなるとそんなに簡単ではありません。そこで今すぐできる「笑いやすくなるためのトレーニング」をご紹介します。
*顔の筋肉(表情筋)をほぐす
口をできる限り大きく開けて「あ・い・う・え・お」のように動かします。声は出さなくても良いですが、どちらかといえば声を出した方がやりやすいです。
鼻の下をぐ〜っと伸ばす(ぅお〜っと声を出す)、口を横に思いっきり広げる(い〜っと声を出す)のように、顔全体の筋肉を意識して大きく動かしましょう。
*「大笑い」チャレンジ!
作り笑いでよいので、笑う行為を1分間程度続けてやってみる。これについては演技の経験がある人でないと最初はすごく難しいかもしれませんが、どうすれば自分が大笑いできるのか、きっかけやポイントを掴めるかもしれません。ご自身の笑いのツボを獲得できると、笑いに関しては無敵になれます。
*笑えるナニカを積極的に取り入れる
ギャグ漫画やコミック要素のある映画、お笑い番組、笑える動画…なんでもOKです。日々の生活に「楽しい」や「面白い」を増やすことを意識してみてください。
シワなんか 気にせず今日も 大爆笑! 笑って笑って 活力満タン
加藤十果(かとうとか)
季節情報・防災ライター/防災士・東京防災コーディネーター・健康管理士・食生活アドバイザー・応急手当普及員・防火管理者・第三級アマチュア無線技士・ワイン検定を取得。実践的で役立つ防災術をテーマに、地域や人・企業を取材、土地リスクに合った防災や、身近な季節のことにスポットを当てる。空と富士山の変化を楽しみながら多摩川沿いを散歩するのが好き。