特殊詐欺防止 コンビニ2店舗に感謝状 早岐署と佐世保署 長崎

感謝状を受けた横石さんと久富さん(右奥)=早岐署

 ニセ電話詐欺被害の防止に貢献したとして長崎県佐世保市の早岐署と佐世保署はコンビニの店長らに署長感謝状を贈った。
 早岐署で感謝状を受けたのはセブン-イレブン有田原明店(佐賀県)の久富誠店長(52)と横石裕風さん(26)。同署によると今年2月6日、来店した60代男性が電子マネーを購入しようとした。男性が購入目的を「パソコン修理」と話したため、詐欺を疑った2人は同署に通報するなど協力して被害防止に当たった。2人は「『これは詐欺です』とお客さんを説得するのは難しかった。次はもっと冷静に対応したい」などと振り返った。
 佐世保署が感謝状を贈ったのはファミリーマート佐世保小島町店の井手妙禎瞳店長(40)。同店でも2月28日、70代の男性客が「パソコンがトロイの木馬に感染した。表示された番号へ電話すると『コンビニで電子マネーカードを買って』と言われた」などと従業員に話したという。井手店長は詐欺を疑い、通報するなどして被害を防いだ。井手店長は「警察の防犯講習会で学んだことが生きた。スタッフにもこの経験を伝えておきたい」と話した。

感謝状を受けた井手さん=佐世保署

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