原尻の滝頂上へ200人が「自然の壁」に挑む 豊後大野市でボルダリング体験会【大分県】

高さ約4メートルの壁に挑む参加者=豊後大野市緒方町の原尻の滝
高さ約4メートルの壁に挑む参加者

 【豊後大野】豊後大野市緒方町の原尻の滝で20日、ボルダリング体験会があった。地域の自然を生かして楽しんでもらおうと市が初めて企画。市内外から参加した約200人が高さ4メートルほどの壁に挑んだ。

 ボルダリングは、ロープなどの道具を使わずに体だけを使って壁や岩などを登る競技。

 体験会では、滝つぼに向かう遊歩道沿いに未経験者用から上級者用まで15ルートを設定。参加者は実力に合わせたルートを選んで壁の凹凸に指や足を掛け、全身の力を振り絞って頂上を目指した。

 同市三重町市場から父親と参加した三重第一小1年の浜崎太志君(7)は「クライミングジムに行ったことはあるけど、自然の壁にはホールド(人工の突起物)がないので難しかった。でも上まで行けてうれしかった」と笑顔。

 地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進める祖母・傾・大崩(おおくえ)ユネスコエコパークの活動の一環として開催した。

 市商工観光課の生田和孝観光振興係長(50)は「今後も定期的に開催し、アドベンチャーツーリズム推進や豊後大野ファンの拡大につなげたい」と話した。

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