ハンガリー中銀、0.75%利下げ 通貨下落で下げ幅抑制

Gergely Szakacs Krisztina Than

[ブダペスト 26日 ロイター] - ハンガリー国立銀行(中央銀行)は26日、主要政策金利を市場予想通り75ベーシスポイント(bp)引き下げて8.25%とした。通貨フォリント相場が1年ぶり水準に下落したことを受け利下げペースを緩めた。

中銀は昨年5月に利下げサイクルを開始し、これまでに計975ポイント引き下げている。第2・四半期に利下げペースを緩め、新たな政策段階に入ると説明した。

ビラグ副総裁は会見で、金融政策は引き続き引き締め基調にある必要があるとし、中銀のインフレ目標である3%を持続的に実現するには金融市場の安定が不可欠だと指摘。

また、「インフレ率が2025年に目標の3%付近に戻る可能性がある」とした上で、金利が)6月末までに6.5─7%になるというのは「現実的なシナリオ」と述べた。

さらに、世界のリスク環境の変化を考慮すると、中銀は「下半期に一段と慎重な金融政策を目指すべき」と指摘した。

また、決定会合では50bp、75bp、100bpの利下げ幅が検討されたが、最終決定は全会一致だったと明らかにした。

© ロイター