「情熱はあるが未発達…ドアを開けた」モウリーニョが開拓者C・ロナウドを称賛!自身のサウジ行きは?「絶対ないとは言えない」

名将ジョゼ・モウリーニョ氏が、一大ムーブメントの火付け役となったクリスティアーノ・ロナウドについて語った。英メディア『talkSPORT』が伝えている。

先月に30代最後の誕生日を迎えたポルトガル代表FWは、カタール・ワールドカップ後の昨冬にサウジアラビアのアル・ナスルに加入。欧州を離れる決断に世界中から驚きが上がった。しかし、それ以降、カリム・ベンゼマ、ネイマールら一時代を築いた名手が、後を追うようにして続々と中東入りしており、今では日常に近い状態となっている。

1月にローマの監督を解任され、現在はフリーのモウリーニョ氏は、移籍市場の専門家ファブリツィオ・ロマーノ記者とのインタビューで、この話題に言及。自身はサウジアラビアからの巨額オファーを断った過去があるなか、レアル・マドリー時代に師弟関係を築いた同胞スターの先見の明を称えるとともに、今後の去就に触れた。

「クリスティアーノはそこでの暮らしは可能だと信じ、ドアを開けた。情熱はあるが、フットボールが発展途上のなかで、『違う国になりたい』と思っているサウジアラビアの成長を楽しむためにね。クリスティアーノがドアを開けてくれた。

私が話を貰った時、もちろん経済的な面も重要だったよ。でも、ローマ、欧州フットボール、コミットメントがより大切だった。もし、将来的にと聞かれたら、経験上、絶対にないとは言い切れないね」

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スペシャル・ワンと自称するポルトガル人指揮官はまた、「ポルトガル代表の監督になるチャンスは二度あった」と告白。御年77歳の重鎮に道を閉ざされた過去を振り返った。

「最初はレアル・マドリーにいた時だが、フロレンティーノ(・ぺレス)に『チャンスはない』 と言われたよ。二度目はローマ時代だ。数か月後にクビになったけどね。でもその理由に満足しているから、後悔はしていない」

早期の現場復帰を目ざすモウリーニョ氏だが、焦りはない。最後に自身の今後をこう分析した。

「準備万端だが、間違った選択はできないし、復帰したい気持ちや情熱だけで何かを受け入れることはできない。我慢しないと。3月か4月に何か起きるか? それはとても難しい。私の目標は、次の夏のスタートだ」

一度は断ったサウジに新天地を求め、C・ロナウドとの再タッグもあるのか。現代サッカー屈指の曲者の動きに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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