サッカー=中国協会元会長、収賄罪で無期懲役判決 17億円受領

[北京 26日 ロイター] - 中国サッカー協会(CFA)の陳戌源元会長(67)が26日、収賄罪により無期懲役を言い渡された。新華社通信などの国営メディアが伝えている。

それによると、陳氏は2010年から23年にかけてCFAに関わるさまざまな地位を利用。投資事業やスポーツイベントの手配で便宜を図り、その見返りとして8100万元(約17億円)相当の金品を受け取っていた。

今年1月に放映された国営テレビのドキュメンタリーで、陳氏は賄賂の受け取りを告白していた。CFA会長就任前夜に国内のサッカー関係者2人から現金の入ったリュックを渡されたことも明かした。

中国サッカー界では長年汚職が頻発しており、習近平国家主席は不正撲滅に向けて徹底的に取り締まる姿勢を見せている。26日には陳氏のほか、複数の元CFA幹部や中国スーパーリーグの元GMらに懲役刑が下された。

元中国代表監督の李鉄氏、元CFA副会長の于洪臣氏も汚職に関連して起訴されている。

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