「be together」の歌詞が印象的な健大高崎の校歌を作った人が気になる!

甲子園球場で連日熱戦が繰り広げらている第96回選抜高等学校野球大会。関東地区代表の群馬県の高崎健康福祉大学高崎高等学校(以下、健大高崎)の校歌に“be together”や“wow”といったフレーズが入っていることもあり、甲子園で同校の校歌が流れるたびに話題となっています。

その健大高崎の校歌ですが、冬杜花代子(ふゆもり・かよこ)が作詞を、坂田晃一が作曲を、それぞれ担当。冬杜はアニメや特撮の主題歌を数多く作詞したことで知られ、水森亜土が歌う「アレアレアラレちゃん」をはじめとするアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』主題歌・挿入歌や、前野曜子が歌う『スペースコブラ』主題歌の「コブラ」、『劇場版美少女戦士セーラームーンR』エンディング・テーマの「Moon Revenge」、OVA版『機動警察パトレイバー』オープニング・テーマの「未来派Lovers」のほか、特撮では『忍者戦隊カクレンジャー』『宇宙刑事シャリバン』『光戦隊マスクマン』などの主題歌・挿入歌を手掛けています。また、オリコンチャートや音楽番組で1位を獲得した1987年リリースの中森明菜の17thシングル「TANGO NOIR」(写真)や、童謡の「おっぱいがいっぱい」なども冬杜の作詞です。

坂田は60年代に作・編曲家としてデビューし、アーティストからドラマ、映画、アニメなどまで幅広い分野で楽曲を制作。坂本九「何かいいことありそうな」、ビリーバンバン「さよならをするために」、西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」、杉田かおる「鳥の詩」、高田みづえ「純愛さがし」、氷川きよし「でんでん虫」などの歌謡曲をはじめ、ドラマ音楽では、連続テレビ小説『おしん』『チョッちゃん』や大河ドラマ『おんな太閤記』『いのち』『春日局』のほか、『家政婦は見た』をはじめとする『土曜ワイド劇場』シリーズなどを作・編曲。音楽プロデューサーとしては、『母をたずねて三千里』『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』などのアニメ『世界名作劇場』の音楽も担当しています。

また、坂田が作・編曲を担当した、1976年のドラマ『さよならの夏』主題歌として森山良子が歌った「さよならの夏」は、2011年のスタジオジブリアニメ映画『コクリコ坂から』主題歌として手嶌葵が「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」のタイトルでカヴァーしています(編曲は武部聡志)。

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