もっと効果的に対策できる! どうする!? 脚のむくみ

もっと効果的にできる対策

どうする!? 脚のむくみ

シティ読者に「脚のむくみは気になる?」と聞いたところ、なんと87%が「気になる」と回答。マッサージや着圧ソックス、入浴などいろいろと対策はあるけれど、正しいやり方をできていますか? せっかくやるならもっと効果的に! 正しい脚のむくみ対策を紹介します。

※アンケートは2/21~28、シティリビングWebで実施。有効回答数384

脚のむくみ ―この対策であってる?

むくみが取れたらスラリと美脚に。血色もよくなり、いいこと尽くしです。ふくらはぎの研究を重ねてきたウォーキングトレーナーの長坂靖子さんが、シティ読者が行っているむくみ対策を、より良くするコツを教えてくれました。

教えてくれたのは…長坂靖子さん

日本ウォーキングセラピスト協会代表理事。ウォーキングトレーナー。ウォーキング、姿勢に関する講演、執筆などを幅広く行う。「やせる!ウォーキング」(主婦の友社)など著書多数

そもそも…脚はなぜむくむ?

心臓から血液が送り出され、重力によって末端に老廃物がたまり、血流が悪くなることで脚はむくみます。また、一見関係なさそうですが、睡眠不足やストレスも影響します。自律神経のバランスが崩れることは血管の収縮にも関係するので、血の巡りが滞る、つまりむくみにつながるのです。むくみには、「生理的むくみ」と「病的むくみ」があります。靴下跡を気にする人も多いですが、数時間で跡が消えるのは生理的むくみであり自然なことです。一晩経っても消えないなどであれば、疾患によるむくみの場合があるので、専門の医師に診てもらいましょう。

読者の対策1:着圧ソックスを履く

強ければいいものではない!TPOに合わせた圧がマスト

着圧ソックスにもTPOがあります。日中用のものと寝るとき用のものでは、まったく圧が違います。たとえ緩くても日中用を寝るときに履くのはNGです。長さや圧、素材などさまざまなタイプがあり選ぶのが難しいと思いますが、「いつもMサイズだからMでいいや」というわけではないこと。その人によって必要な圧は違うので、自分に合った圧を見つけましょう。そのためにまずは、緩いものから始めてみて。合わなかったらもったいない…と心配しなくても大丈夫。日によって必要な圧は違うので、何パターン持っていても活躍の場はあります。そのときの自分に必要な圧を見極めるためにも、毎日のマッサージで自分の状態を知っておくことが大切です。圧が強ければ強いほどむくみがとれる、というわけではないので注意してくださいね。

読者の対策2:脚を高くして寝る

専用の枕を使うのがベター上げすぎにも注意!

大事なのは心臓と脚の位置関係。心臓と同じ高さくらいに足首があるのを目安にしましょう。専用のフットピローを使うとより良いですが、それなりに高価でサイズも大きいので、気軽に始めるならば、バスタオルやタオルケットなどを折りたたんで、ふくらはぎからかかとにかけて置くことで代用できます。クッションや枕などは寝返りですぐどこかに行ってしまうのであまり意味がありません。

読者の対策3:ふくらはぎを入念にさすってマッサージ

クリームやオイルを使って“下から上”がマスト!

手でのマッサージをおすすめします。毎日自分の体と向き合うことで、ふくらはぎの硬さや体調などを感じ取りましょう。マッサージするときはボディクリームやオイルを使うこと。何も塗らずにこすると、摩擦で皮膚が傷ついてしまいます。マッサージをするときは絶対に“下から上”に! 老廃物は、腎臓から尿になって排出されなければなりません。つまり、末端にたまった老廃物を下から上に押し流す必要があります。機械やエステなどのスペシャルケアはたまに。毎日のケアが大切です。

<正しいマッサージのやり方>

足首、ふくらはぎ、ひざ、鼠径部(そけいぶ)の順に、下から上へ優しくさすります。鼠径部は外側から内側へ。各部位30回ずつを目安に、片脚ずつ行います。途中でやり足りないな、と思ってもまずは一巡してから戻りましょう。

読者の対策4:お風呂でとにかく温まる

ふくらはぎを揺らすなど気持ちよさを優先

大事なのは心臓と脚の位置関係。心臓と同じ高さくらいに足首があるのを目安にしましょう。専用のフットピローを使うとより良いですが、それなりに高価でサイズも大きいので、気軽に始めるならば、バスタオルやタオルケットなどを折りたたんで、ふくらはぎからかかとにかけて置くことで代用できます。クッションや枕などは寝返りですぐどこかに行ってしまうのであまり意味がありません。

読者の対策5:机の下でこっそり足をグルグル

ふくらはぎは“第2の心臓”動かすことで巡り始める!

ふくらはぎは歩けば伸縮しますが、座っているとずっと動きません。これによって老廃物は末端にたまり、血流も悪くなります。ふくらはぎは“第2の心臓”。意識的にふくらはぎを伸縮させるストレッチを取り入れてみましょう。1日に何度やってもOK。仕事中、机の下でこっそりできますよ。

<デスクワークに効くストレッチ>

●足首回し

片脚ずつ浮かせて、外回りに30回、ほぐれてきたら内回しで30回。

●かかと立ち&つま先立ち

椅子に浅く腰かけて、膝を90度くらいに。かかとを上げる・つま先を上げるを交互に30回。

むくみは美と健康のバロメーター!自分の体を知ることに関心を持とう

立ちっぱなしや座りっぱなし、運動し過ぎなどだけでなく、ストレスやそれによる暴飲暴食、運動不足などが、むくみとして体に現れます。むくみは“美と健康のバロメーター”です。 むくみが取れれば、脚だけでなく、お尻など、体のラインが変わってきます。脚は体の約半分を占めていますよね。下半身が巡るようになると、上半身にもいい影響を及ぼします。

そこに至るには、ケアを習慣化することがポイントです。今回ピックアップした対策も「やるぞ!」と意気込まず、「気持ちいいから今日もやろう」くらいの穏やかな気持ちで行っていただければと思います。自分の体と会話しながら、むくみケアを楽しんでくださいね。

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