中国新疆ウイグル自治区、生態管理のためタリム川下流に送水

中国新疆ウイグル自治区、生態管理のためタリム川下流に送水

 【新華社ウルムチ3月27日】中国新疆ウイグル自治区は22日、植物の発芽期に生態を管理するためタリム川の下流に向けた送水を開始した。中国最長の内陸河川、タリム川下流への送水実施は2000年以来25回目となる。

 流域管理局の計画によると、22日から15日間、同自治区バインゴリン・モンゴル自治州にある大西海子ダムからタリム川下流に約2千万立方メートル送水。うち水門を通じて沿岸の生態系が脆弱(ぜいじゃく)な地域に899万立方メートルの水を補充する。

 タリム川の本流は全長1321キロ、水源は主に氷河の融水で、この時期はまだ枯水期となる。タリム川下流には多くのコトカケヤナギやラクダソウ、ギョリュウなどの植物が分布しており、3~4月の送水は植物の種子の発芽に非常に重要になる。このため、気温が上昇する時期に種子が最も良い成長状態に入れるよう、適量の送水により水分と栄養を送る。(記者/宿伝義、張暁竜)

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