「海外仕様の打ち方」勉強中 吉田優利はコース一変でシーズン2戦目

吉田優利はシーズン第2戦をプレーする(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇フォード選手権 presented by KCC 事前情報(26日)◇セヴィールG&CC (アリゾナ州)◇6734yd(パー72)

太平洋沿岸の強風が吹く、アップダウンの激しいカリフォルニア州のコースに比べれば、アリゾナ州の砂漠の18ホールはフラットの一言に尽きる。「先週とはやっぱり違う。グリーンもきれいだし」。パッティングで向かい合う相手はポアナ芝からバミューダ芝に。吉田優利は頭の中を急ピッチでリセットして、2戦目に挑戦しなくてはならない。

フラットな18ホールには小さな傾斜が点在している(撮影/桂川洋一)

ルーキーイヤーのデビュー戦、前週「朴セリ選手権」は予選落ち。会場のパロスバーデスGCはシーズンの中でもトリッキーさに富んだゴルフ場ではあるが、それだけを言い訳にはしない。本調子でなかったショットをチッピングでもカバーできなかったのは、ラフへの対処などの経験不足と改めて自覚。「最初からうまくいくとは思っていないので、様子を見ながら頑張っていきたい」と足元を見ながら、時間をかけて適応していく。

長いオフのあいだに小技をさらに磨いてきた(撮影/桂川洋一)

昨年12月のQシリーズ(最終予選会)を通過してから、オフの充電期間にはその得意のウェッジワークの引き出しを増やそうとしてきた。日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームのOGとして合宿に参加し、ショートゲームコーチに指導を仰いだ。

「“海外仕様”というか、日本とは違う海外の薄い芝に対応できるような打ち方を教えてもらいました」

アドレスのかたちやボールポジション、クラブリリースのタイミングを変えたアプローチにトライしているところ。「難しいは難しいですけど、でも変えないと良くはならないので試しつつ。手応え? まあまあいいかな…と思うんですけど、(感触と)寄るかどうかは別の問題。練習を続けないといけないですね」。技は、そう容易く自分のものになるものではないと百も承知。先を見据えてクラブを振る。

パー71だった前週から300yd近く総距離が伸びたコースに「意外にちょっと長いな」というのが練習ラウンドで得た印象。「風が吹くとアゲンストばかり。しっかり合わせていけたら」。辛抱強く、じっくり磨き続けたい。(アリゾナ州ギルバート/桂川洋一)

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