無洗米をおいしく炊くコツ 全農パールライスの助言に「ためになった」

※写真はイメージ

毎日の食卓に欠かせないお米。近年はお米売り場でも頻繁に見かけるようになった『無洗米』。あなたは食べたことがありますか。

「ラクそうだけど、なんとなく安全面が気になるし…」と、気になりつつも手が出せない人も多いのでは。そこで、無洗米の製造過程やおいしい食べ方について、全農パールライスに聞いてみました。

手間なく便利! 安心して食べられる無洗米

無洗米の魅力といえば、まさに文字通り、洗う手間なく炊ける点。その理由には、製造過程で特殊な加工がなされているからなのだそう。いったいどんな加工なのか、安全面や薬液の使⽤なども気になるところです。

「薬液を使用した製法は、私どもが知る限りはありません。お米の表面にある微粉ぬか層(びふんぬかそう)や肌ぬかを除去するために、特殊な加工をしているのですが、その製造方法は複数あります」

1.NTWP

米にごくわずかな水を加え、米の微粉ぬか層(びふんぬかそう)をやわらかくする。熱付着材(タピオカやライスビーズ等)を入れてかき混ぜることで、ぬかが熱付着剤に吸着。

2.BG

肌ぬかの粘着力を利用して、はがし取る。

3.水洗い方式

水で洗い乾燥させる。

4.マルチパス・リンスフリー・プロセス

超微小気泡(直径1㎛未満)を有する『ウルトラマイクロバブル水(UMB水)』により、白米表面の細胞壁を傷付けることなく微小なぬかを洗浄し、脱水。

なんだか難しい言葉が並びますが、薬液は使われていないとのことで、ひと安心。便利で安全なお米なら、ぜひ毎日の食卓に取り入れたくなります。

お米のプロが教える! 無洗米のおいしい炊き方3つ

無洗米と普通のお米では、炊き方も異なります。無洗米は表面の肌ぬかが取り除かれているぶん、普通のお米より少し多めにカップにお米が入ることから、水加減には注意が必要なのだとか。

1.無洗米用カップがある場合

無洗米カップを使用し、すりきりでお米を量り、水加減は普通の白米の目盛りに合わせる。

2.炊飯器の目盛りに無洗米の目盛りがある場合

普通の180㎖カップを使用し、炊飯器の無洗米の目盛りに水の量を合わせる。

3.無洗米用カップや無洗米の目盛りがない場合

普通の180㎖カップを使用し、すりきりでお米を量り、炊飯器の白米の目盛りに合わせる。一合につき大さじ一杯(15㎖)の水を増やす。

また、お米は品種や産地だけでなく、その年の気候によっても味が異なるのだそう。お気に入りのお米を探して、さまざまな味を楽しむのも面白そうです。

無洗米は、調理時間を短縮したい人や冬場にお米を洗うのがつらい人の心強い味方。「今まで何となく避けていたけど買ってみようかな」と思われた人も多いのでは。味の好みや使い勝手を考慮して、自分にぴったりのお米を選びましょう。


[文・構成/grape編集部]


出典

全農パールライス

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