「医師の卵」地域医療へ貢献誓う 合格者が知事表敬

地域医療への思いを語る合格者=27日午前10時5分、石川県庁

 金大医学類特別枠と自治医科大医学部に合格した11人が27日、石川県庁に馳浩知事を訪ね、地域医療の担い手となる決意を示した。能登半島地震でふるさとに貢献したいとの思いを強くした合格者もおり、飯田高から金大に進学する大畠帆乃夏さん(18)=珠洲市=は「地域格差なく医療を受けられるよう手助けしたい」と誓った。

 合格者の中には自宅が被災し、避難生活を送りながら勉強を続けた生徒もいた。馳知事は「経験のないことに挑戦し、糧にしてほしい」と激励した。

 金大医学特別枠の合格者には県が修学金を貸与する。卒業後、知事が指定する県内の公立病院で9年間働くと返還は全額免除となる。自治医科大医学部の合格者は卒業後は石川に戻り、地域医療に従事する。

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