こもれびの宿、老朽化進み3月閉館 盛岡「都南つどいの森」内

今月末で閉館する都南サイクリングターミナル

 盛岡市湯沢の都南つどいの森内にある都南サイクリングターミナル(愛称・こもれびの宿)など3施設が今月末で閉館する。合宿や出張で利用する「常連」もいたが老朽化が進み、利用者も減少。いずれも解体予定で、管理する市は「地域住民らが喜ぶ」跡地活用を模索していく。

 宿泊・日帰り入浴ができるこもれびの宿は、住民の体力増進と青少年育成を目的に、手軽にスポーツを楽しめる拠点として1984年に旧都南村が整備。格安の宿泊施設として、大会や合宿、出張など県内外からの利用者でにぎわった。

 2004年に愛称を付け、18年にはつどいの森のキャラクター「つどりん」も誕生するなど利用促進を図ってきた。最盛期は年間5千人以上が宿泊したが、20年度以降は新型コロナウイルス禍の影響もあり、数百人まで減少。休憩室など含めた全体の利用者も約1万人をピークに、近年は6千人ほどまで落ち込んだ。

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