パリ五輪競泳代表、神奈川県勢は男女5選手内定 三井愛梨「まずはひと安心」

会見に出席した選手とパリ五輪へ意気込んだ三井(中央)=都内

 日本水連は27日、今夏のパリ五輪に臨む競泳の日本代表として27人を発表した。神奈川県勢は男子バタフライの本多灯(イトマン東京、日大藤沢高出身)が2大会連続の代表入り。女子バタフライの平井瑞希(アリーナつきみ野SC、日大藤沢高2年)と三井愛梨(横浜サクラ、法大1年、桐蔭学園高出身)が初めて選ばれた。またリレー代表では女子自由形の小堀倭加(あいおいニッセイ同和損保、相模原市水協、湘南工大付高出身)が2大会連続、男子自由形の真野秀成(セントラルスポーツ、同高出身)が初選出となった。

 男女13選手が初内定となった競泳ジャパン。とりわけ女子代表は平均年齢23歳と若返った。活躍が期待される19歳の三井は東京都内で行われた記者会見で、「無事に代表権を獲得できて、まずはひと安心」と笑みを浮かべた。

 22日に行われた代表選考会の200メートルバタフライ決勝で国際大会3位相当とされる2分5秒台の「派遣標準記録Ⅰ」を目指して自己ベストを更新。文句なしの優勝で代表入りを喜ぶ一方、目標タイムに届かず「本番に向けてまだ詰められる部分がたくさんあると思う」と課題も口にする。

 花の都では12年ぶりとなる同種目の日本記録更新と日本勢で2大会ぶりのメダル獲得を見据える。黒、赤、白の三色を基調とした日本ジャージーに袖を通し、「成長しているとは思っている。この調子で強化していきたい」。世界最高峰の祭典へ、果敢に挑む。

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