書かない、待たない、回らない!87の申請を1か所で…新たな窓口サービス開始 福島・南相馬市

行政の窓口は混雑することが多いこの時期ですが、新年度が始まるのを前に、福島県南相馬市では、様々な申請が速やかにできる窓口サービスが始まりました。

植野天斗記者「新しい土地で新生活を始める人も多いと思いますが、南相馬市では何度も名前や住所を書く必要もありませんし、たくさんの窓口を回る必要もありません」

27日から南相馬市で始まったのが、その名も「書かない」窓口サービス。これは、デジタル庁が推進するシステムを活用したもので、県内で導入されるのは初めてです。

このシステムでは、職員が聞き取りをしながら情報を入力するため、窓口を訪れた人は申請書に名前や住所を書く必要がありません。南相馬市役所では、住民票や児童手当など、87の申請がひとつの窓口で完結するということです。27日は、新年度から市の職員として働く人が転入の手続きを行いました。

宮城から転入した人「(これまでは)いろいろな部署に回されることがあった。書く作業がなくなったのでスムーズに終わることができた」

また、情報はシステム上で共有されるため、職員の負担も軽くなるといいます。

南相馬市・常木孝浩副市長「申請書を手打ちしたり、チェックが大変だったものが一気になくなるので良い取り組み。住民のために何が必要かということを考えてサービスを提供していきたい」

マイナンバーカードを読み込むことでさらにスムーズになり、今後は運転免許証にも対応していくということです。南相馬市では今後も企業と連携して、オンライン申請などに力を入れていくことにしています。

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