ロシア、宇宙船「ソユーズMS-25」打ち上げ アメリカとベラルーシの宇宙飛行士も搭乗

ロシアの国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)は日本時間2024年3月23日に「ソユーズ2.1a」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた宇宙船「ソユーズMS-25」は無事軌道へ投入され、国際宇宙ステーション(ISS)に到着したことが、ロスコスモスやアメリカ航空宇宙局(NASA)から発表されています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■打ち上げ情報:ソユーズ2.1a(ソユーズMS-25)

ロケット:ソユーズ2.1a
打ち上げ日時:日本時間2024年3月23日21時36分【成功】
発射場:バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)
ペイロード:宇宙船「ソユーズMS-25」

ソユーズMS-25にはロスコスモスのオレッグ・ノヴィツキー(Oleg Novitskiy)宇宙飛行士、NASAのトレーシー・カードウェル・ダイソン(Tracy Caldwell Dyson)宇宙飛行士、ベラルーシのマリナ・ヴァシレフスカヤ(Marina Vasilevskaya)宇宙飛行士が搭乗しました。

日本時間2024年3月23日21時36分にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズMS-25は地球低軌道に投入された後、打ち上げから2日余り経った日本時間2024年3月26日0時3分にISSロシア区画の「プリチャル」モジュールにドッキングしました。同日2時26分にはハッチが開放され、ソユーズMS-25のクルー3名は第70次長期滞在クルーの7名と合流しています。

なお、ソユーズMS-25のクルーは2023年9月からISSに滞在している別の宇宙船「ソユーズMS-24」のクルーと一部入れ替わる形で地球に帰還します。ノヴィツキー飛行士とヴァシレフスカヤ飛行士のISS滞在は12日間の短期滞在となるため、ソユーズMS-24でISSに到着したNASAのローラル・オハラ(Loral O'Hara)宇宙飛行士とともにソユーズMS-24で地球に帰還します。一方、ダイソン飛行士のISS滞在は約6か月間の長期滞在となるため、ソユーズMS-24でISSに到着したロシアのオレッグ・コノネンコ(Oleg Kononenko)宇宙飛行士およびニコライ・チュブ(Nikolai Chub)宇宙飛行士とともにソユーズMS-25で帰還する予定です。

■打ち上げ関連画像・映像

【▲ 宇宙船「ソユーズMS-25」を搭載して打ち上げられた「ソユーズ2.1a」ロケット(Credit: Roscosmos/GCTC)】
【▲ 国際宇宙ステーション(ISS)に接近するソユーズMS-25(Credit: NASA TV)】
【▲ 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中のクルーと合流したソユーズMS-25のクルー(手前)(Credit: NASA TV)】

■打ち上げ関連リンク

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文/sorae編集部 速報班

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