暖かいブランケットに包まれて眠るのは心地いい。

写真はX（旧Twitter）ユーザー＠megthekittenさんの愛猫・メグちゃん（取材当時12才）がお昼寝をしているところ。メグちゃんが何食わぬ顔をして毛だらけにしたブランケットは、100％カシミア製の高級品。飼い主さんが持っているブランケットのなかで一番上等なものでした。

肌寒くなり始めたころの出来事だった

冒頭の写真が撮影されたのは、季節が冬に向かって変化し始めたときのこと。肌寒さを感じるようになったので、飼い主さんがクローゼットからいくつかブランケットを出していたときに起きました。飼い主さんが気づいたときには、すでにメグちゃんがこのブランケットの上でくつろいでいたそうです。

この光景を見た飼い主さんは、「いくつかあるブランケットのなかでも一番値段が高いものを選ぶとは、さすがだな……」と思ったのだとか。まるで一級品を見極めているかのような行動が、飼い主さんとフォロワーにほっこりとした笑いを与えるのでした。

ブランケットの寝心地は？

高級なブランケットの上で眠ってしまったメグちゃんですが、飼い主さんはその理由について、こう推測します。

飼い主さん：
「メグ自身は『あったか～い』くらいにしか思っていなさそうです（笑）値段が高いだけあって、確かに暖かいので、機能性で選んでいるのかもしれませんね」

この投稿を見た周囲の反応は「猫も違いがわかるんだろうなあ」という声が多かったといいます。確かに、猫は本能で暖かくて触り心地のいい場所を見極めているのかもしれませんね。

メグちゃんは複数のブランケットのなかから、一番上等なものを選んでくつろいでいました。今回のメグちゃんの行動から、どのようなことが読み取れるのでしょうか。
ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生が解説します。

原先生：
「メグちゃんがこのブランケットを選んだ理由のひとつには、肌触りが柔らかかったというのがあるのだと思います。そのほかに考えられることとしては、比較的安価の化学繊維に比べ、カシミヤなどの天然素材のほうがニオイなどもキツくなく、好みだったというのもあるかもしれないですね」

ブランケットに限らず、猫はそのときどきで居心地のいいスポットを見つけて移動することも多いですが、このような能力を発揮できる理由についても聞いてみました。

原先生：
「猫は普段から自身の家の中、つまり縄張りを敏感に観察しています。その観察のなかで“この時間帯はここが快適だ”というのを、漁師が魚がとれるポイントをいくつも把握しているように知っているからこそ、猫はそのときのベストスポットを見つけられるのではないかと思います」

居心地のいいベストスポットを見極める猫の能力には、思わず感心してしまいますね！

「やはり違いのわかる猫」ブランケットを出した瞬間、一番上等なものが毛だらけに

写真提供・取材協力／＠megthekittenさん／X（旧Twitter）
（監修：ねこのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生）
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文／寺井さとこ