櫻井淳子、原田龍二、猫背椿ら伊原六花主演「肝臓を奪われた妻」の新キャストが発表

日本テレビ系で4月2日にスタートする、伊原六花が主演を務めるドラマDEEP「肝臓を奪われた妻」(火曜深夜0:24)の追加キャストが発表。櫻井淳子原田龍二猫背椿らが出演することが分かった。

「肝臓を奪われた妻」の原作は、「LINEマンガ2022年間ランキング(女性編)」で6位でにランクイン、国内累計閲覧数1億3300万ビューを超える人気作。貧乏だが真面目に正直に、幸せに育った北山優香(伊原)は、理想の人と結ばれ、幸せな結婚生活を送るはずだった。しかし、愛する夫・中村光星(桐山漣)の隠された本当の目的は、“妻の肝臓を病気の母に提供させる”ことだった――。肝臓を奪われ、夫にも裏切られた主人公の復讐(ふくしゅう)劇。彼女のたどり着く先に幸せはあるのか? 復讐の先に見えてくるものとは?

櫻井が演じるのは、主人公・優香の復讐のターゲットである中村家の絶対君主にして、優香の肝臓を移植した光星の母・中村聖子。シングルマザーで、年の離れた光星と娘・弘子(加藤千尋)を女手一つで育て上げた。令嬢を捕まえて結婚した光星を「自慢の息子」と褒めちぎり、その恩恵を大いに利用して成り上がった。ワインなど酒が大の好物で、肝臓の病気もそれが原因だ。

櫻井は「どちらかというと優しそうな母親役が多い中、優香を悲惨な状況に追い込んでいく人物にキャスティングしていただき、新たな一面をお見せできるかと純粋にうれしかったです」と期待と喜びを口にし、「この作品は、タイトルにインパクトがあり、それに負けない中身の濃い内容ですよね。どん底の優香が、自分を犠牲にしてまでどう復讐していくのか、先が気になって仕方がないです」と作品への興味を示す。加えて「中村聖子という人は優香を道具としか見てない、独善的なタイプで、とにかくひどいですよね。肝臓を提供してもらったにもかかわらず、感謝もなく奪って当たり前という傲慢さ。復讐されて当たり前ですね」とキャラクターの性格を強調し、「卑劣な中村家を優香がどう復讐していくのか、そして、やり遂げ幸せになれるのか、皆さまどうぞ楽しみにしていてください」とメッセージを寄せている。

原田が扮(ふん)するのは、突然の胸の痛みで倒れていたところ、働いている生花店から見ていた優香に救われ、命拾いする黒田修二。黒田にとって命の恩人となった優香から復讐計画を聞かされ、自ら手助けをしたいと名乗り出る。軽快なトークとダンディーな振る舞いで、気の強い聖子をとりこにしていく。

「まず、随分前から何度もご一緒していて、あうんの息を共有できる中前(勇児)監督が、どんな世界観を構築するのか興味が湧きました」話す原田は、「私は現代劇でも時代劇でも、報復する側として演じた経験がありますが、なんと言っても勧善懲悪物語は好きです。結果的に『悪事を飲み込む正義』という構図は、見ていて実にスカッとすると同時に、劇中に登場するいとしい人間たちの個々の生きざまも、今作品の見どころだと思います。法や道徳的にはアウトでも、『神様仏様が許してくださる正義』というものを考えさせられる作品だなあと思いました」と作品の世界観を見どころに挙げる。演じる役柄については、「決してありふれた日常には居ない、何とも珍奇な人間だと思いますが、恩義に報いたいという無尽蔵なその心意気が、妙に魅力的な男だなと思いました。この一筋縄ではいかない、因果応報の世界の住人の1人として、視聴者の皆さんの溜飲(りゅういん)をしっかりと下げられるように、自分ならではの仕事をしたいと思っています」と劇中での役割を伝えている。

また、猫背が担当するのは、優香が働く生花店の店主・田代春美役。優香が妊婦で働き場所が見つからず困窮する中、唯一受け入れてくれた人物だ。優香が中村家への復讐を進めていることには気付いており、止めたいと思ってはいるものの、ある過去の経験が原因で言い出せずにいる。よく優香に代わって彼女の息子・結人を迎えにいくため、結人に懐かれている。

作品タイトルに「度肝を抜かれた」という猫背は、「『どっちのやつかな?』と思いマネジャーに、『(ツッコミ待ちの方ではなく)ちゃんとやるやつですか?』と質問したら『ちゃんとやるやつです!』と言われました」と明かし、「八方塞がりで絶望的な状況の優香にとって、唯一心を許せる人であり、自分の一番大事な存在である結人を任せられる人物。『安心感』と、スリリングな展開の中での『セーフティーゾーン』を心掛けつつ演じたいと思っています!」と語り、「楽しみなキャストの皆さまを、自分も早く拝見したいです」と撮影を心待ちにしている。

水崎綾女は、光星の妻でになる、「安藤グループ」の一人娘であるお嬢様の安藤(中村)るり子役。田村健太郎は、弘子の婚約者で「井川グループ」の御曹司・井川賢三役。夏生大湖は、るり子の不倫相手のジムトレーナー・玉木慎吾役。さらに、光星から依頼を受けて暗躍する探偵役を飯田基祐が担う。

水崎が演じるるり子は、大財閥の両親に幼少期から溺愛され、お金に困った経験は全くない。光星から安藤グループとのパイプとしか見られていないことへの寂しさから、愛されない、満たされない気持ちを埋めるために、通っているジムのトレーナー・玉木と不倫関係になっている。水崎は「漫画を読んでいたので、オファーをいただいた時はもしかして…?と、るり子のことを想像していたら見事に当たっていました! うれしい!! 共演したことがある方から、初めましての方までいるので、現場は楽しみのワクワクと緊張のドキドキの連続になりそうです」と本作への出演に胸を躍らせる。

るり子役に関しては「育ちがよく、両親からも大きな愛情を受けてかなり甘やかされて育ったので、視聴者の皆さまから見るととても嫌な役どころだと思います。ただ、後半、どうしてそうなったのか、そうするしかなかったのかが描かれているので、光星に対しての、切なさやどうしようもなさを演じきれればと思います」と意欲を燃やす。続けて「個人的には不倫する役が3本続けてなので、世の中の不倫は三者三様、いろいろな不倫があるんだなぁと思っています(笑)。るり子が嫌なやつであればあるほど優香の存在も強くなっていくと思うので、優香の復讐劇が深く、苦いものになるように微力ながら力添えできればいいなと思います」と、作品への貢献を誓う。

田村が扮する弘子の婚約者・井川は、受け身なタイプで、弘子の強引なアプローチに押し切られる形で婚約をした人物。いつも自分勝手な弘子に振り回されていたが、親同士の関係もあり、何も言い出せずにいる。弘子とは真逆でけなげな雰囲気の優香とバーで出会い、戸惑いつつもひかれていく。田村は「まず『なんだこのタイトル!SFかな!?』と思いました。ところが企画書を見ると現実の話でまたびっくりしました。そして台本を読んでみれば強烈なエネルギーを放つ登場人物多し! この、タイトルで刺してくる感じ、ぴったりだなと思いました…」と、インパクトあるタイトルと脚本を読んだ感想を明かす。自身の役を「御曹司で育ちのよさからくる穏やかさを持っており、正直な言葉を放つ人」と紹介し、「うそをついたり企んだり、腹に黒いものを持ってるキャラクターたちの中で、賢三の正直な言葉が主人公の優香にどう影響するのか僕も楽しみです。登場人物たちの花のように咲き乱れる情念と湧き水のようにあふれる思いが、五臓六腑に染みていただけますよう精いっぱいやらせていただきます。お楽しみに!」と力を込める。

自分に熱を上げるるり子に対して、暇つぶしにできる金払いのいい女としか思っていないチャラい玉木は、新しくジムに入会した優香の思わせぶりな態度が気になり誘うが、毎回かわされるうちに、本気で恋をしてしまう。そんなキャラクターに臨むにあたり、夏生は「この役がオーディションで決まった時、素直にうれしかったで。今までに演じたことのない役なので、難しいとは思いますが、とにかく思いっきり演じようと思います!」とコメント。

ストーリーについては、「一番に、つらいなと思いました。いきなり裏切られる主人公に感情移入してしまい、思わず一緒に復讐しようかなと思ってしまいました」と話し、「今回いただいた役はそんな主人公の復讐の1ピースになるような役です。その復讐が見ている方にとって、より痛快になるよう精いっぱい演じたいです。玉木慎吾という人物はクズ男だなと思いました。読んでいると、つい主人公に同調して奥歯を食いしばるような思いになったりするのですが、そういった気持ちは一切なくして、自分の欲を正直に、全力で出すことで成り立つ役のように感じています」と意欲を高めている。

優香の復讐計画をいつも遠くから見張り、その動向を光星に伝えている探偵役の飯田は「秘密を抱え、表と裏の顔を持つ登場人物たちを、誰にも気付かれず、遠くから見つめる探偵。何を探っているのか? 彼の目的は? そして、彼にも秘密があるのか?」とあおりつつ、「漫画原作の大人気作品! プレッシャーもありますが、漫画とはまた違ったテレビドラマとしての面白さも伝えられたらと思っております!」と語っている。

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