前年覇者のメドベデフが8強。2016年のツアーデビューからマッチ350勝目[マイアミ・オープン]

メドベデフが快勝で8強入り

現地3月26日、男子ツアー「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATPマスターズ1000)シングルス4回戦が行われ、第3シードのダニール・メドベデフ(世界ランク4位)が、ドミニク・コプファー(ドイツ/同50位)を7-6(5)、6-0で下し、準々決勝に進出した。

メドベデフは、今大会に前年覇者として臨む。2回戦のマートン・フクソービッチ(ハンガリー/同86位)、第30シードのキャメロン・ノリー(イギリス/同31位)とストレートで下して4回戦に進んだ。

試合は、先にブレークしつつもリードを守れずコプファーにブレークを許すと、そのままタイブレークにもつれる。そのタイブレークでは0-4と劣勢に立たされたが、挽回して最初のセットポイントで取り切って7-6(5)で第1セットを奪取。第2セットも第2ゲームでのチャンスを生かしてブレークすると、勢いに乗って一気に6ゲーム連取で試合を決めた。

試合後、メドベデフは「彼はとてもいいプレーをしていた。タイブレークで4-0だったからよりセットを取る可能性は高かった。特にタフなポイントならエネルギーも落ちてしまう」とコメント。「だから、第2セットの最初はそれを利用しなければならないと思っていた。それが一番重要だったし、なんとかできた。今日のレベルは高かったよ」とオンコートインタビューで述べた。

この日の勝利はメドベデフにとってツアー通算マッチ350勝目。2016年5月にツアー本戦デビューし、翌月の2大会目で本戦初勝利を挙げてから約8年の歳月で積み重ねた数字だ。

「初勝利の時は第2セット5-1となり、“ATP初勝利だ”と思って震えたのを覚えている。今は“勝つだけだ、あとは家に帰るだけ”という感じだね」と今でこそ慣れたこととしたが、「試合前、勝ちたいという気持ちは同じ」と変わらぬモチベーションを持っている。

準々決勝では、第22シードのニコラス・ジャリー(チリ/同23位)と対戦。2019年のATP500バルセロナ以来、約5年ぶりの対戦となる。

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