子どもがいるので万一のために医療保険を検討しています。自分に合った保険の選び方を教えてください

民間医療保険の特徴と給付内容

医療保険には公的保険と民間保険の2種類があり、民間保険は治療費の自己負担を軽減する役割を担っています。入院・手術・通院それぞれに対して給付金が支払われ、公的保険でカバーできない医療費の負担を減らすことができます。

給付金は、民間の医療保険に加入することで受けられるサポートであり、病気やけがによる経済的負担を軽減し、安心して治療に専念できるようにするための経済的なサポートとなります。

入院が必要なケース

病気やけがで入院した際、保険によっては日額定額で給付金が支給される仕組みになっています。例えば、日額が1万円に設定された保険商品に加入している場合、7日間の入院で7万円が支払われる計算です。この給付金は、入院による収入減少を補てんする役割も果たします。

手術が必要なケース

手術が必要となった際には、手術給付金が支給される保険があります。この給付金は、手術の内容や条件に応じて異なり、治療を受ける際の経済的負担を軽減します。手術給付金は、手術の種類に応じて入院給付金の数倍が支給されることが多くなっています。

通院が必要なケース

入院後や入院を要しない治療で通院が必要になった場合、通院給付金が支給されるタイプがあります。治療費だけでなく、通院に伴う交通費や日常生活のサポート費用など、予期しない出費までカバーできる場合もあります。

年代別民間医療保険の選び方

人生の各段階で、医療保険の必要性と内容は変化します。以下で、主な年代別のポイントを解説します。

・20代
若い世代では、健康リスクが相対的に低く、経済的な安定もこれからという時期なので、保険料の安いシンプルな保障を選ぶことが一般的です。20代であれば、月に数千円の保険が一般的です。

・30代
30代に入ると家庭を持つ人も増え、医療保険へのニーズも変わってきます。この年代は、家族全員の医療費リスクを管理するための保険という意味合いが強くなるのです。例えば、子ども一人につき月々の保険料を増やすことで、家族全員をカバーできる保険プランなどの需要があります。

・40代
40代では、体の不調が出始め、医療ニーズが高まる年代です。この段階では、手厚い保障を提供する保険に切り替えるのがポイントです。公的医療保険だけでは医療費の不足が予想されるため、万一のとき十分な給付額を確保できるように月々の保険料を設定することが重要といえます。

・50代
50代になると、これまで加入していた保険の見直しが必要になります。特に、病気リスクが高まるこの年代では、がんや生活習慣病など、特定の疾病に焦点を当てた保険への加入を検討することが一般的です。保険料の許容範囲内で、より詳細な保障を提供するプランへの移行を考えるとよいでしょう。

年代とライフステージにあった最適な保険プランを選びましょう

適切な民間医療保険への加入は、家族の健康と将来の安心を守るうえで重要な要素です。医療保険の種類や保障内容を理解し、自身の年代とライフステージに合った保険を選ぶ必要があります。家族の人数や既往症や遺伝的リスクなどのさまざまな要素を総合的に判断して、必要であれば専門家の助言を受けながら、最適な保険プランを選ぶようにしましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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