まさか…! 優勝候補・広陵(広島)激闘の春 エース 髙尾響 142球の熱投

春のセンバツ高校野球。プロ注目のバッテリーを擁する広陵(広島)が延長にもつれ込む大シーソーゲームを展開しました。

強豪・青森山田との2回戦。広陵のエース・髙尾響は、ノーヒットピッチングで迎えた7回、ここも2者連続三振で3者凡退、完璧に青森山田を抑え込みます。

援護したい打線は、直後の8回、2アウト・3塁・2塁で6番・白髪。レフトに強烈に弾き返し、タイムリーを放つと、相手のエラーもあり、2点を先制します。

しかし、そのウラ、髙尾が先頭に初ヒットを許すと、1アウト・満塁のピンチ。この試合、2本目のヒットで同点に追いつかれます。

優勝候補にも挙げられる広陵は、9回、チャンスを作って、まずは3番・土居。レフトオーバーで1点勝ち越し。さらに5番・途中出場の世古口がセンター返しで2点を追加。青森山田を突き放します。

3点リードで9回のウラ。マウンドには、ここまで115球のエース・髙尾響。2年連続ベスト8進出は確実かと思われましたが、1アウト・満塁で1番・佐藤隆樹に土壇場で一気に追いつかれてしまいます。

さらにサヨナラのピンチが続きますが、ここは気迫のストレートで延長戦へ持ち込みます。

延長10回のウラ、タイブレークからノーアウト・満塁のピンチ。終盤に2度、リードを奪いながら追いつかれ、そして、追い越された広陵。まさかまさかのサヨナラ負けで、全国制覇の夢は夏に持ち越されました。

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