ブロードキャスト、最後のリリースとなる2作品を発表 それぞれの作品から先行シングルを公開

ワープ・レコードを代表するポップ・サイケデリア、ブロードキャスト(BROADCAST)が、最後のリリースとなる2作品『Spell Blanket - Collected Demos 2006-2009』『Distant Call - Collected Demos 2000-2006』をリリースすることを発表。あわせて、『Spell Blanket』から危うくも耽美なサウンドが見事な「Follow The Light」が、『Distant Call』から彼らの代表曲「Tears In The Typing Pool」のデモ・ヴァージョンが先行リリースされています。

ブロードキャストは、ステレオラブの運営するレーベル「Duophonic」を含むいくつかのレーベルからリリースされたシングルによって注目を浴び、多数のレーベルからアルバム・リリースのオファーが殺到する中、99年にワープ・レコードと契約。当初、ステレオラブやマイ・ブラッディ・バレンタインなどと比較されていた彼らですが、オリジナル・アルバムのリリースを重ねることでその評価を高め、ヨーロッパ、アメリカを中心に確固たる地位を築きました。

『Spell Blanket - Collected Demos 2006-2009』は、惜しまれながらも2011年に他界したヴォーカルのトリッシュ・キーナンによる4トラック・テープとミニディスクの膨大なアーカイブから集められた曲とスケッチで構成。ブロードキャストの5枚目のアルバムになるはずだった楽曲群が下地となっており、2005年リリースの『Tender Buttons』の後、2006年~09年にかけて、トリッシュとジェイムズ・カーギルが取り組んだ創作過程を知ることができる作品です。

『Distant Call - Collected Demos 2000-2006』は、『Spell Blanket - Collected Demos 2006-2009』とは対照的に、『Haha Sound』、『Tender Buttons』、『The Future Crayon』に収録された楽曲の初期のデモ音源を集めたもの。また、トリッシュの死後にジェイムズが発見した2曲「Come Back to Me」「Please Call to Book」も収録。この曲は2006年にバンドによって実施された“Let’s Write A Song”プロジェクト(ファンからポストカードに綴った歌詞を募集し、それをもとに楽曲を制作)に対するトリッシュのファンへの返答が散りばめられています。

『Spell Blanket - Collected Demos 2006-2009』は、解説書付き国内仕様盤CD、輸入CD、輸入盤2LP、デジタル / ストリーミング配信で5月3日(金)に世界同時リリース。『Distant Call - Collected Demos 2000-2006』も、同じく解説書付き国内仕様盤CD、輸入CD、輸入盤2LP、デジタル / ストリーミング配信でトリッシュの誕生日である9月28日(土)に世界同時リリースされます。

Photo by James Cargill

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