知床の自然リスク、一元管理へ 沈没事故受け、北海道斜里町

自然体験型アクティビティーのリスク管理についての検討協議会で発言する、座長の石黒侑介北海道大大学院准教授(左)=27日午後、北海道斜里町

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故を受け、地元の斜里町や観光団体などは27日、周辺で行われるさまざまな自然体験型アクティビティーのリスクを一元的に管理した上で、天候に応じた危険情報などをインターネットで随時利用客に発信する仕組みを立ち上げることで一致した。

 観光協会や小型観光船協議会などでつくる検討協議会の最終会合で一致。来月中旬をめどに最終報告を発表する。

 同町では観光船をはじめ、知床五湖のガイドツアーやシーカヤック、冬季の流氷ウオークなどが行われているが、現在は各事業主体が個別に安全対策を行っている。

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