「不適切な対応が生じていた」無許可盛り土をめぐる業者への対応 行政対応は妥当だったのか…県が検証結果を報告=静岡

静岡市の山あいに無許可で造成された大規模な盛り土をめぐり、静岡県は3月27日、行政対応が妥当であったかどうかを検証した結果を報告し、不適切な対応があったことを明らかにしました。

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静岡市葵区の山間部にある杉尾・日向地区の盛り土は、市内の残土処分業者が無許可で造成したものです。県は、業者に対して原状回復への計画を求めた「戒告書」を出しましたが、業者が提出した計画書は内容が不十分だっため、県は2023年11月、行政代執行による盛り土の撤去を開始しています。

一方、この盛り土について、県は2005年度には把握していましたが、行政処分を行うまでに約18年間かかりました。

<静岡県政策管理局 柴浩行局長>
「不適切な対応が生じていたということについては深く受け止めまして、今後このようなことが2度と繰り返されないように」

県は、この盛り土について関係した職員への聞き取りを実施し、業者が是正措置に応じなかった場合の対応を想定していなかったことや、部署内の引継ぎが不十分であわせて9年間、業者に対して催促や確認の連絡をしていなかったなどの問題があったと公表しました。

改善策として、警察などの関係機関と連携して情報共有することや、継続して引き継ぎを行い、解決するまで必要な措置を行うことなどを挙げました。

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