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27日、広島市の安佐動物公園を訪れた入園者の数が、2500万人を達成しました。
1971年の開園から53年が経つのですね。老朽化や、入園者の伸び悩みも抱える安佐動物公園。実は、壮大なリニューアル計画が進んでいて、大きく変わろうとしています。
開園から53年目となる3月27日午後ー。2500万人目の入園者となったのは、杉山美紀 さん(5)です。
Q.好きな動物は?
杉山美紀さん「チーターとサイ」
市民が待ち望んだ、緑豊かな動物公園が開園したのは、1971年9月1日。
しかし半世紀が経ち、施設は老朽化。入園者数の伸び悩みを打開しようと、広島市は2015年、大規模なリニューアル計画を発表し、工事を始めました。
▽動物の生息地ごとにエリアを再編し、▽高低差のある敷地内にはエレベーターをつけます。▽広島エリアには新たにオオサンショウウオ館も建設します。
総事業費は90億円。2015年から30年間かけて整備するという壮大な計画です。
安佐動物公園 阿部勝彦 園長
「ずっと工事をしていて、向こうに新しいキリン舎とシマウマ舎が建っているんですけど、キリンとシマウマ引っ越さないといけないので、自分で歩いて引っ越してもらうんですよ。そんなこと、ふつう動物園はしないんですけどね。今回はどこかを開けて自由にどうぞっていう引っ越しを初めてします」
そして、キリンが引っ越した跡地にやってくるのが、リニューアルの目玉として期待されるコビトカバです。
安佐動物公園 阿部勝彦 園長
「世界三大珍獣のひとつと言われるコビトカバがやってきます」
安佐動物公園、初登場となるコビトカバで入園者の増加を目指します。将来的にはつがいで飼育して、繁殖も期待しています。今年度はカバ舎の設計が行われました。
来園者
「ぜひコビトカバの動く姿を、実際にこの目で見てみたいです」
園内が大きく変わる中、実はこんなニュースも! マルミミゾウのメイに、“ご懐妊” の可能性が出てきました。
安佐動物公園 阿部勝彦 園長
「12月8・9日と2日連続で交尾をしてくれたので、初めて。妊娠してくれていたら一番いいなあと思っているところです。血液検査で妊娠しているかどうかというのが、5月に入れば大学の方の結果が出ますから、その結果ではっきりわかる」
うまく妊娠していたらゾウの出産は、「繁殖」を得意とするこの園にとっても初めての挑戦となります。変わる安佐動物公園に期待が高まります。
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広島市安佐動物公園では、3月30日(土)から毎週土・日曜日の午前11時、ふだんは立ち入ることのできない放飼場から、完成したばかりのキリン舎・シマウマ舎を間近に見られるガイドツアーが開催されます。参加は当日午前9時から受け付け、毎回、20人限定。ツアーの実施は放飼場の工事が始まるまでの期間に限られます。リニューアルが進む今だからこその楽しみ方ができそうです。