「NGT48」論文削除は適法 筑波大元教授の訴え棄却

 アイドルグループ「NGT48」に関する論文を大学の学術データベースから無断で削除したのは違法だとして、筑波大の教授だった平山朝治氏が大学やグループの元運営会社に対し、削除の撤回や慰謝料などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(鈴木わかな裁判長)は27日、削除は適法として請求を棄却した。

 判決によると、平山氏は2019年、48グループの総選挙での投票をテーマとした論文を執筆し、NGT48の元メンバーが暴行被害に遭った事件から、グループ卒業に至るまでの経緯などをまとめた。

 判決では、実名や顔写真の掲載は「個人情報の不当な取り扱いだ」と指摘。削除にも「裁量の乱用や逸脱はない」とした。

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