「紅こうじ」サプリ巡る健康被害 丸山知事が批判「企業と行政の怠慢だ」 情報がなく「島根県としてどうこうやりようがない」

島根県の丸山達也知事

 小林製薬(大阪市)が製造した「紅こうじ」のサプリメントを巡る健康被害問題で、島根県の丸山達也知事は27日の定例会見で、「消費者としてどのように被害を回避したら良いか分からない状況が長く続いている」と述べ、企業と行政の対応が「怠慢だ」と批判した。

 同社が被害の確認から自主回収までに2カ月間を要したことを指摘し、「大衆が利用するような薬、食品を扱う会社のオペレーションとしてのレベルが低すぎる」と話した。

 また、行政の対応に関して問題発覚後、自主回収の行政処分を下すのに数日要したことなどに触れ、「健康被害の恐れを早くなくしていくのが消費者行政の仕事。役所側の対応も早いとは言えない。被害の回避行動を取るための情報も与えていない」と批判。「情報をもらっていないから島根県としてどうこうやりようがない」と述べた。

© 山陰中央新報社