山田高、2試合連続サヨナラ勝ちで8強

【広陵-青森山田】サヨナラ勝ちで準々決勝進出を決め、応援スタンドに駆け出す青森山田ナイン=27日、甲子園球場

 第96回選抜高校野球大会(センバツ)は第8日の27日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦4試合を行い、青森県の青森山田は広陵(広島)を延長十回タイブレークの末に6-5のサヨナラで破り、初の準々決勝進出を決めた。県勢のセンバツ8強入りは光星学院(現八戸学院光星)が準優勝した2012年以来12年ぶり。

 青森山田は2点を追う八回、先頭の代打蝦名翔人(しょうと)=弘前市出身=がチーム初安打となる二塁打で出塁。2四球で1死満塁とし、3番對馬陸翔(りくと)=青森市出身=の右前打で同点に追い付いた。九回に3点を奪われたが、1死満塁の絶好機に1番佐藤隆樹が走者一掃の三塁打を放ち、再び試合を振り出しに戻した。

 無死一、二塁から始まるタイブレークの延長十回、對馬のバントヒットで満塁とすると、4番原田純希(あつき)=平川市出身=が中堅に犠飛を放ち、壮絶な試合に終止符を打った。

 先発の櫻田朔(さく)=五所川原市出身=は5回途中まで無失点と好投。リリーフした主戦関浩一郎(青森市出身)は八、九回に失点したものの、延長十回はゼロに抑えて流れを呼び込んだ。

 青森山田は1回戦の京都国際戦に続き2試合連続のサヨナラ勝ち。第9日の28日、第3試合(午後1時半開始予定)で、4強入りを懸けて中央学院(千葉)と戦う。

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