よみがえる “漆黒のボディ” 1943年式の蒸気機関車を子どもたちが塗り直し 広島

広島市の公園に展示している蒸気機関車を、子どもたちが塗り直すイベントがありました。

広島市安芸区にある瀬野川公園には昔、地元を走っていたことを知ってもらおうと、本物の蒸気機関車が展示がされています。

山陽線の瀬野駅と八本松駅の間は「セノハチ」と呼ばれる全国でも有数の急勾配で、電化される前は客車や貨車が坂を登れるよう、後押しする蒸気機関車が配置されていました。瀬野川公園に展示されている蒸気機関車は、80年以上前に作られたものです。

イベントに参加した小学4年生「そんなに前なん!?びっくりだ」

きょうは長年、屋外で展示され色あせやサビがあった蒸気機関車を塗り直すために、こどもたちが集まりました。子どもたちはローラーやハケを使って真剣な表情で塗っていき、現役当時のような「漆黒のボディ」がよみがえってきました。

イベントに参加した母親「時代を通じてこういう経験ができるっていうのはいいことだと思います」

イベントを主催した安芸区は「思い出作りを通して地元を好きになってもらいたい」と話していました。

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